Electric Island, Acoustic Seaの名古屋公演へ行ってきた。


2017年2月28日 Blue Note NAGOYA 1st 2nd
3年ぶりにブルーノート名古屋へ行って参りました。New Horizonの時に大層良い思い出のあるこの会場、再び訪れることが出来てとても嬉しかった。
当日はおなじみぷらっとこだまで昼過ぎあたりに名古屋着。きしめん食べたり、水族館行ったりして休日を満喫。思えば1年ぶりの名古屋の街、昨年は稲ソロで今年は松ソロというのもなかなか面白いものです。すごく良い天気でまさにsunny tuesday。

サンデーフォーク有料会員枠で入手した2nd公演。21:30スタートということもあり当日は名古屋に1泊して翌日は始発の新幹線でそのまま職場に向かうスタイル。せっかく行くのだからと1stもずっと探してはいたのだけれど、マッチングもダメで当日キャンセルも無くてさすがにボード持つのはなぁ…と諦めていた開場30分前に急なお誘いがあり参加できることになりました。昨年の日本武道館以来の松本さん。心の準備が整わないままElectric Island, Acoustic Seaツアースタートです。

ぐるぐると階段を下りやってきたゼ、ブルーノート!クロークにコートと荷物を預け早々にガチャ。すげぇこの場所に似合わないガチャ。撮影禁止(場内携帯不可)は前回と同じくでしたが、今回はちゃんと席までエスコートして頂きました。・・・店員さんは2回とも同じ方でした/(^o^)\

さて、ここからネタバレに入るのですが、今回私の脳のメモリーを大幅にオーバーしてしまったために1回目と2回目が混ざりあっております。もし、それ違う!ってのがありましたらこっそりと教えて頂けると幸いでございます。


ネタバレ注意!

1stのお席は大賀君の横あたり、2ndは松本さん正面のカウンターみたいなお席。
近さで言えば1stで音をとるなら2nd。嗚呼、なんて贅沢。

衣装
松本さん
1st→黒シャツにベスト(シルバーっぽい光沢のあるもの)、黒革パン(ブーツカット)ウォレットチェーン(左側)バンダナ尻尾、クロムハーツの金ピックネックレス、ピアス、指輪、サングラス(暖色系の強い照明では透ける)リストバンドはガチャのじゃなくてツアーロゴ(TとDがエンブレムっぽくなってるもの)でした。てっきりツアーグッズかなーと思ったんだけど特注かよw
2nd→おそらくベストのみ変更。黒地に白で植物?なんていうのあの柄、ボタニカル?

ダニエルさん
1st→襟付き縦ストライプシャツ・帽子
2nd→ブルーのシャツ・帽子

ふたりとも衣装変えてくるとは思わなかったのでおぉ!となりました。

本日のスペシャルメニューはオリジナルカクテル錦三(キンサン)とピザ。
カクテルはロックとジンジャーを加えた飲みやすいものの2種類を用意してありました。New Horizonの時はノンアルにもできたのですが今回はアルコールのみ。1stの同行の方は車で来てたので飲めず、残念そう・・・両方飲んだ感想としてはロックの方がちびちび飲めて良いなー。錦三の由来はこの後に。
ほぼ定刻暗転、暗転といってもぼんやりだけど。CDの始まりと同じように波の音のSEに合わせて(なんかVoyageの続きみたいで良い)上手側奥よりバンドメンバーが入ってくる。そのまま定位置についてドラムの音に合わせて手拍子のなか、ダニエルさんと松本さんが歓声にこたえながら登場。

Soaring on Dreams
これ1曲目か!という驚き。最初か最後だろうなーとは思ってましたがしょっぱなですか!そして曲の驚きと共にダニエルさん鍵盤ですか!いや、マルチなプレーヤーなのは知ってたけれど最初から鍵盤だとは思わなかった。非常に松本さんに良く似合う、芯の通った伸び伸びとした壮大なギターの音色。青空のようなスケールの大きさを感じます。うーん、松本さん作曲って言われたらそのまま信じちゃうぐらい松本さんの良さが存分に発揮されてる曲なのよね。
松本さんのギターはブルーの見たことないレスポール、おなじみの白いアンプは2個。後半は後ろ体重地味になる姿を見て久々の松本さんに嬉しくなる。照明が青→赤に切り替わるんですが、赤いライトだとうっすら目元が透けるんですよ!大賀君はenigmaでも使ってた固定されてるアコギとエレキの往復で今年も忙しそうです。ピアノソロはもちろんダニエルさんです。

Infinite Escapade
リズミカルで跳ねるような小洒落た曲。
1stで大賀君がむっちゃニコニコしながら歌い始める(1stは大賀君越しにtakさんを見る感じでした)小野塚さんとドラムのランディさんが目くばせしあっててとても楽しそう。アウトロは大賀君が慎重〜に音を重ねて見事なハモり。ダニエルさんはニコニコと楽しそうでむちゃくちゃ良い人オーラが出てて、なんか壺とか買わされないか心配になる感じ。ピアノのソロはピンスポ。あと、鍵盤&ハットということでなんかずっとデジャブ感があったんだけどやっとわかったよ。国分太一

Magokoro (True Heart)
松本さんフライングVに変更。泣きのギター、Step to Heaven系統、なんならSUN SET系統。takさんのチョーキングはまさに歌ってる感じがする。それも心を込めて歌っているような。で、この曲のときみんなが(お客さんはもちろん、袖のスタッフもバンドメンバーもダニエルさんも)その場にいるほとんど全員の視線が松本さんの手元に注目している光景を目の当たりにしたら「そりゃサングラスも付けたくなるよなー」という謎の理解が生まれはじめるw
ラストはダニエルさんが指揮者のように大きく手を振り音を合わせる。余韻のあるラスト。

2nd
松「こんばんは、ブルーノートで演奏するのは3回目になりますが、最初は近すぎて…あぁもう見ないで!(手のひらを客席に向けるように)って感じだったんだけど回を重ねるごとに、この距離もいいですね。こっちからもよく見えるんですよ・・・・今日は美人が多いなぁ!(照)ということで、今回はロサンジェルスからダニエル・ホーさんをお連れしました。(お辞儀)」

ダニエル「ミナサン、アローハー!今夜は来てくれてありがとう。グレートなタックマツモトと一緒に仕事が出来て嬉しいです。素敵な夜を過ごしてショーを楽しんでください(的なことをおそらく英語で言ってたんだと思うよ)ヨロシクオネガイシマス!」

松本さん自分で言って照れてんだもん。なんだよその破壊力。ちなみに1stは普通に真面目なご挨拶。

Adrenaline UP!
MC中にダニエルさんの鍵盤が運び出されウクレレへ。大賀君のアコギもここで撤去かな?
ここで一気にロックよりのヘヴィなギター&重いドラム。曲名の通りアドレナリン惜しまない感じで、うねるようなギターがたまらない!小野塚さんも立ち上がって弾いてるところにダニエルさんが寄って行ってふたりで楽しそう。基本的に下手側3人(大賀君・小野塚さん・ダニエルさん)はみんなにこやか。

Rain(2ndのみ)
すっかり油断してて雨の音にセトリちがうやーーーーん!と驚く。そっか1stと2nd今までも曲数違ったんだった。
ダニエルさんは鍵盤に戻る、本当にマルチなプレーヤーですわ。みんなバラバラな方向を向いているんだけど、なんといっても音がドラマテック!赤い照明がシリアスさを増す。アコギのソロパートを任される大賀君が大層格好良かった。松本さん、終わったあとは手を拭ってからのドリンク。やっぱり気合いが入るんだろうなこの曲。

Sunny Tuesday
ダニエルさんなんていうの?外枠だけのギターに変更。松本さんはファイアーバード。
今回のアルバムで特に好きな曲なのでまさにSunny Tuesdayな日に聴けてなお嬉しい、穏やかでまろやかで本当にいい音。2011を作ったときに「50になったときにこんな感じにギターを弾いてれば」的なことを仰ってましたが、この曲2017って感じがするのよね。むちゃくちゃ上質で優しい時間。Sunnyって曲名なんだけど、Soaring on Dreamsのような突き抜けるような青空というよりかは雨上がりというか、ふわっとした光のようなイメージがあります。

Omotesando
Sunny Tuesdayに+気品を混ぜた感じのこの曲。
照明もオレンジ色の夕日のような・・・あ、朝焼けか*1。心地よいまどろみ感、もう本当に表現しきれなくて申し訳ないんだけど色気があって良い音なのよ。小野塚さんの鍵盤の音色もどことなくtakさんと似てまして、ソロの後にニコッと微笑まれた日にゃ落ちそうになりますよ。いい音を出すおじさんに無条件降伏ですよ。錦三もいいカンジに溶けてきましてゆったりとした雰囲気。表参道で聴けるのを楽しみにしてます。

Island of peace
小鳥のさえずり。またここで君に出会えるとは思わなかったよIsland of peaceタン!New Horizonのなかでも特に大好きな曲でしたから、この3曲の並びだけでもう完全にノックアウト。本当に些細な音の違いが分かるブルーノート最高!ダニエルさんのソロパートも本当に前からそうだったかのような自然さで溶け込む、つま弾くようなさりげなさ、さすがグラミー。マジでグラミー伊達じゃない。

ダニエル「楽しんでますか?次の曲はみんなにも一緒に歌って欲しいんだ。(的なことを英語で)」
で、ダニエルさんと共にパイナップルマンゴー♪松(ギター)という練習をしてから曲に。

Pineapple Mango(ダニエルさんの曲)
松本さんギターを赤のSGにチェンジ、ストラップはサタンタかな。非常に明るい曲なので・・・・そう照明も明るい=サングラス透ける。ダニエル・ホーさんこの曲演奏してくれて本当にありがとう!PPAPならぬPM、それまでがブルーノート的な雰囲気満載だったので一気にハワイの陽気な空気に。松本さんの生声Hey!も聴けましてありがたやパイナップルマンゴー。そっれにしても、このちょろっとしたギターでもいい音とは何事だ。ちなみに1stのラストがちょっと危うくなり思わず「あぶねっ!」と口元が動いたのを見逃しませんでしたぞ。

1st
松「はいっ!(やたら元気)ブレックファーストソング。パイナップルマンゴーというダニエルさんが19歳の時に作ったハワイのスタンダートな曲でした。そんなダニエルさんと作ったアルバム、皆さん聞いて頂けましたでしょうか?(客:拍手)ハワイという島国と日本という島国からきて、ロサンジェルスで出会って、しみゃぐに(噛んだ)出身のミュージシャンのカルチャーが融合していい作品が出来たと自負してます。ナマで聞いたあと、家で聞いて頂くとなおいいかと。では、ここでメンバーを紹介します。ギター、おーが・・・・えー・・・よしのぶー!キーボード、ディメンションからおのずか あきらー!ドラム、ランディ・ドレイク!ベース、スティーブ・ビルマン!そして、ミスターダニエル・ホー!」
大賀君の名前が出でこなくて後ろを向きながら、「やっべー」or「あぶねー」と仰ってましたw

Faithfully
松本さんレスポールへ、ダニエルさんいい声ですなぁー、そしてtakさんもちょっとだけ口ずさんでいた。コーラスはもちろん大賀君です。大賀君は本当に松本さんの動きを一挙一動見逃さないようにしていてすごいな。動きもtakと被ってくる、たぶんそのシャツにベストという衣装も被せている。
松本さんとダニエルさんはサイズ感がちょうどいいなってなことをふと思ってみたり。

Wander Blues
どっかのLIVE-GYMで聞いたことのある繋ぎから、ロック寄りに突然戻る。なんなんだろう、この往年のtakという感じ、ちょっとシールド気にするそぶり。ドラムの切れ味が半端なくてリフに入る前のダダン!ダダン!っていうのがドツボ。各ソロパートの見せどころがありまして、その時の松本さんのリアクションがいちいちカワイイのよ。2ndは小野塚さんには指さし、スティーブさんには両手広げ。松ソロは赤い照明で格好良い、ギュイーンってあのドヤァァァっていう音好きすぎる。ブルーノートらしからぬ激しさ。
ラスト、退場前にピッと敬礼ポーズかまして去ってゆくtakちゃん。

Lia (2ndのみ)
松本さんとダニエルさん2人だけで。歌うようなギター、木漏れ日のような優しい照明→グラサンチャンス!幸せを噛み締めましたよ。松本さんピックガード付きのレスポールだったかな。トグルスイッチの切り替えが色っぽいのよー。この曲、CDで聞いた時から思ってたんだけどなぜか押尾コータロー聞きたくなるんだよなぁ。


思わずおぉ!というチョイス。華、好きなんですよ。イントロは小野塚さんの鍵盤にダニエルさんが加わる、そこに松本さんのまろやかなギター。今年の華はゆったりとしたおおらかな華。この曲のもつとまどいとかためらいみたいな部分が大好きで、この人の音が大好きで、2003年のBMから何度かナマで聞いてはいるのだけれど何度聞いても泣きそうになる。二胡パートはダニエルさんソロになっててそれもまた素晴らしかった。が、イントロはシンプルな方が好きかな。若干ドラムをもうちょい弱めに儚げに叩いてくれると完璧なんだけどな。

1st
松「いかがでしょうか?楽しんでいただけましたでしょうか?・・・ピザ食べた?(客:食べたー)おいしいよね。カクテルは?(客:飲んだー!)東京ではタイトルにちなんで表参道にしたんだけど、名古屋は錦三にしてみました。きんさん?↑きんさん??↓どうやって発音するの?」
と、ここでダニエルさんが急に三味線を弾き始めるw
松「ちっがうんだよwそういう感じじゃないんだ・・・えーっと、錦三丁目?でみなさん遊ばれてるんですよね(笑)(客:飲み行こうー!)そうですね(棒読み)・・・じゃ、もう1曲やっちゃおうかな♪」←ここマジで音符ついてる感じで萌え死んだ。

Fujiyama Highway
そんなわけでダニエルさんは三味線を持ちながら。手拍子ノリノリで最後の悲しさを微塵も感じさせないこの曲へ、このポジションなにかに似てると思えばRodeo Bluesだw純和風から外国人のイメージするエセ日本へ、下町っぽさとか色々ミックスされていて面白い。
大賀君があまりにもニコニコと楽しそうで表情筋が心配になりつつも、歌っているような楽しいギター。途中、Hey!でいったん止めてからのギターと三味線の掛け合いもあり、最後まで楽しませてくれる。ラストは「thank youー!」

全員ならんでお辞儀。たっくさんのミニマルさに萌えキュン(*´ェ`*)

まとめ
グラミーウィナーの夢の共演は、本当にとてつもなく時が過ぎるのがはやい。耳が幸せどころの話じゃなくて全身が幸せ。美しい音色が今まさにここで生まれている&それが目でも耳でも分かる距離というのが超贅沢。ちょっとしたワウの踏み方、ちょっとした弾き方の違い、ギターの違い。ダニエル・ホーさんも次々と楽器を変えさらに歌声も披露というマルチっぷりですが、ふたりとも「良い音」「良い音楽」に対する探求心みたいなものが半端ないなーと思ってみたり。

本当に贅沢で素敵なご褒美のような時間でした。

*1:ところで私は朱〜朝焼け〜という曲が猛烈に好きなのでいつか聞ける日を心待ちにしております。