Koshi Inaba LIVE 2016 〜enIII〜仙台公演に行ってきた。


2016年1月22日 セキスイハイムスーパーアリーナ

お気づきになりましたでしょうか・・・そう雪。入場までのあいだ並んでいたら晴れているのに雪が舞ってましてなかなか幻想的な光景でした。仙台セキスイハイムスーパーアリーナで行われた稲葉浩志さんのライブen3についての感想文。ネタバレ注意ですよ。



この会場も・・・5回目かな?随分と行き慣れた感がありまして、このところはずっと往路は電車で利府経由、復路はシャトルバスという形式になっております。時間をお金で買って行きもシャトルにしてもいいお年頃だとは思うのですが・・・あの遠足みたいなカンジも結構好きだったりする。平日7時スタートなこともあってゆっくりめに現地到着。仙台駅前は雪はそんなに積もって無かったのですが、やはりそこは山奥、バス停を下りた瞬間から雪原。みんなでペンギンの群れのように1列で進む。グランディの敷地内は雪かきもしてあり歩きやすくて助かりました。
グッズとガチャはエピックの時と同じくお隣の建物で、いつもは開演まで外の芝生でごろごろと軽く食べたりしながら過ごすのですが、すでに日も暮れてとにかく寒いので建物内に避難。みんな同じ考えのようで難民キャンプみたいな状態だったので早々に入場ゲートへ。

そうだファンレターの受け取りがプレゼント受け取り不可の手紙のみ、せっかくここまで遠路遥々プレゼント持ってきた人たちが無常に返されてたのがとても切ない。山梨はBOXにガンガン入ってたので、その時になんかマズいものがあったのか?それともイベンター的な問題なのか?*1バレンタイン前の名古屋はチョコレート祭になりそうですね。

ペロンと出てきた座席券にはスタンドBブロックの文字。あぁ、そうだこの会場のスタンドはAが一番ステージから遠いんだったな。なんてことを覚えてるぐらいには良く来ている。昨年3月ぶりのこの会場。

オープニングSEはMichael MurpheyのWildfire、この曲までに席に戻れば間に合うよ!

Blue Sky Night Thunder

Blue Sky Night Thunder


馬の歌だから画像がウマなのね。

Saturday
青い照明に照らされる場内。そして、オープニングの「鮮やかな」山梨だと平面すぎて良く見えなかったんだけど、最初はモニターだけでマイク→それを掴む稲葉さんの手→ステージへ向かう後姿→ステージ中央に登場というカメラワークが非常に良く練られたテンション上がるオープニング。そして、本日の衣装は黒!ということで今まで見た3公演全部違う衣装なのはちょっと意外。鳥+腕章という今までのものをミックスしたような感じ。歌い方は懐かしのアキレス。oh It's Saturday!は多めで。この曲出だしのところの描写が素晴らしいのよね、一言で言えば「太陽が昇った」っていうただの朝の描写なんだけど、「〜町は目覚めた」までの稲ソロ感。

oh my love
ブルースハープとアコギでフッフー練習してから。まだ客側に若干の照れがあるのよね〜両手を広げ歓声を全身で受ける稲葉さん。
桜じゃなくてステンドグラスみたいになってた>背景。

Okay
イントロからぴょんぴょんしてて元気。早くもモニターのokayという文字は消え失せていらっしゃった。左右ご挨拶ハンドマイクなのがなんだか新鮮、そういえば当たり前だけど「ようこそ」「オツカレ」の決め事がないんだよね、それこそがソロなんですが。回転はBメロ「想ってはふるえてしまう」のとこ。心の準備があるからか何故か山梨ほどテンポは気にならなかったような。ラストはen-ballと同じくツインギター、oh my loveとOkayはなんとなくですが最後のイメージがついてましたが序盤に。最後これかどうか自信ないんだけど両手を胸の前で重ねて。

photograph
山梨から集中的に聞いてきたこの曲の魅力にハマりつつある今日この頃。新幹線のなかでひたすらリピートしておりました。・・・・いっやぁいい歌詞だよね←今更!1番は写真を見つめ、2番は本棚を眺めるという外からみたらなんてことのないささやかな行動がすごく強い想いや願いによって成されていてある種の強さを感じさせる。「あなた」との関係性は語られていない(本棚を見れるというとても近い関係性ではあると思うけれど)から彼氏かもしれないし、彼女かもしれないし・・・おばあちゃんかもしれない。ひとつ分っているのはその人と「(おそらく)物理的にもう二度と会うことができない」ということだけ。小説を切り取ったような静かで美しい曲だと思う。仙台でこの曲を聞けたことにはきっと意味がある。

くちびる
自撮りカメラは映してるモニター見てる分には格好良いんですが、それやってる姿を双眼鏡で見てるとなんか滑稽だなというファンの人に殺されそうな感想を抱いてみたりなんかしちゃったり。ギターの音がエロいのよ〜なんか水が跳ねてる感じの映像。山梨に比較してマイルドなくちびるだと思ったのですが「そっと手をとりー」の動きで急にガッと激しくなったものでおぉう!と覚醒。

Touch
予想外のセトリチェンジにビビる。なにが消えたのか考えようとしながら今のステージの方を優先する。
この望みはen4に持ち越された。

Love letter
ここ2曲変わっただけでだいぶ志庵色が強くなりました。以外にもen・en2・en3とenツアー皆勤賞のラブレター。転調後がずいぶんとロックな感じになっておりました。仙台の稲葉さんってなんかロックなイメージがあります。

念書
ステージから距離があったこともあり、全体像がしっかり見えた。たぶんこの照明は前の方でもまんなかだったら影響はそんなにないんだろうなと予想(つまりはSS席)。イントロ始まる前になぜか両手を広げ中腰でぐるっと一周した稲葉氏の動きが謎ですが、確かこれもアキレス腱伸ばしたまま。

今宵キミト
今ツアー歌詞忘れランキング第一位。左右の参加型観客席に真ん中にデュランとジュオンがそれぞれ乱入して弾く。紙吹雪舞ってました。稲葉さんはその間まんなかで煽る。

ハズムセカイ
ジュオン君とのやりとりなんか既視感があったんだけど去年のマイミライだ。
ステージに上がってるお客さんの手首にオレンジ色のリストバンドを確認。ソロはミーグリないからその代わりにって部分もあるのかな。
官能エロポエム
ちょっと待って!BGMってコリーの生演奏だったの?仙台のお客さん(私の周り)は・・・静まりかえって超真面目に聞いておりました。後ろは落ち葉が落ちていく映像。
BLEED
あー好きだー。最後緑色にシルエットになるのがまた素敵。ちなみにBLEEDっつーのはそのまま出血するって意味だそうで。
水路
今回のステージ大島さんが中二階みたなところにいるんですが、そこに更に台を設置していらした<これ、地味にありがたい。
Symphony #9
シンフォニーのイントロというか水路の終わりというべきか、繋ぎの部分にギターが入るんですが、ここすっぱり終わらせた方が静と動の対比が良いような気がする・・・なんかだらっとしちゃうんだよな。ライティングが綺麗。wowo〜のラストのギターがかなり派手目の凄いことに。
Receive You [Reborn]
ここから追い込みゾーンになるわけですが、稲ソロ故にかそれとも冬だからかそこまでツッコんだ印象がないのよね。ほとんど歌詞覚えて無いわりにクリアに聞こえるもんだなーと思いつつも途中のラップっぽくなるとこなんか好き。ただいかんせん短いのよね、もうちょい聞きたいところで終わっちゃう。あとデュラン君がこの曲の時だけフード被っててカワイイ。
SAIHATE HOTEL
いま改めて聞くととても稲ソローって感じの曲だなーと。語尾消耗系・・・いや、走りながら歌うからか。
途中でいったん止めて「せんだーい!仙台の声をきかせてくださーーーい!」からの「ウォーウウォウイェーあいらびゅー仙台!」
正面衝突
イントロ底から唸りあげるようなシャウト、テンション上がる。ラストごろんと落ちるのがちゃんとカメラに映るようになってた。
Here I am!!
「辿り着きたい場所はここだろう」のココでステージ指さすの卑怯なぐらいかっちょよい。CAGE FIGHTの「ここで戦え」もそうだけど、ステージっていうのはある種、戦場であり聖域でもあり目指してきた場所でもあり。稲葉教祖主導のもと左右に揺れる。

この流れで羽を聞くとイントロのせいか随分とスタイリッシュに感じてみたり。ただサイハテにしても、この曲にしても途中で中断が入ると集中力的な問題でイマイチ。声が良く伸びてるのは分るんだけど音響的にあまりよろしくなかったのが少々残念。

アンコール
風船
発表から20年近く経っている曲になるわけですが、変わらずにこの人の歌が聞けてよかったなーとしみじみ。
遠くまで
風船〜遠くまでが1曲のようなつなぎ方なのね、今年。しっとりな曲が続くと若干寒い・・・と思ったらこの日も出口が近かったので外気が吹き込んできているからでした。結構この辺りで抜ける方も多かったように感じる。
Stay Free
「狂おしいほど〜」のドラムのドン・ドン・ドン!って3回入るのが凄く好きなのよ。最後に行くにつれてかなり喉的にはギリッギリっぽく野太い感じになってたけど、ブレたり掠れたりしないのがさすがだなと。さすが稲葉浩志だとなんか妙に納得(何目線)

「ありがとうございました。ありがとうございました・・・ありがとうございました!!(全方向)」
いつもに増してありがとうございましたが多かった気がする。何度もありがとうって言って大きな礼して。
「また会いましょうバイバイ!寒いから気を付けて!・・・風邪ひかないでね。」

まとめ
ざっと駆け足で振り返りました稲ソロ@仙台。困惑の山梨からいろいろ考えて迎えた公演でした。
まずは「非常に稲葉さんの喉の調子がよさそう」という点に確信を持てた。この行っておきながら「だろう」という中途半端で疑問形の感想はなんだとお思いかもしれませんが、正直なところスピーカーから遠すぎて音がちょっとストレートに響かない席だったというのが原因(FC枠だったんだけどね)。なのでこの公演、もしかしたら場所によってはひょっとしたらひょっとしたのかもな・・・・と思います。
ライブとしてはいくつかちょいちょい変化を見つけつつもまぁこんなもんかな。という、良くも悪くも未知数だなーという感じでした。もしかしたら、次見たらもっと良くなるかもしれないし、もっと悪くなるかもしれないし。山梨のがちゃがちゃしてた部分を1週間でだいぶ変えたなってところもあったので、柔軟性には期待というか変化に興味は沸いてきたのは事実。

それが次に見た名古屋で・・・化けますよ<デジャヴ。

*1:福井はどうだったのでしょう?