TAKE YOUR PICKに行ってきた。(BlueNote Tokyo)

B'zの松本孝弘とジャズの巨匠ラリー・カールトンのツアー、最終日の記録。
2010年7月3日(土)ブルーノート東京 

今年はビーパでふられ、各種先行でふられ、マッチングでふられ、一時は一回も行けないんじゃないかと覚悟をした日もありましたが、幸運なことに一般で入手できました。

表参道駅から約10分、まっすぐ道なりに歩きつきあたりの根津美術館を右に曲がったらすぐそこにブルーノート。こんなことでもないと縁の無さそうな場所w会場は地下にあり、お店自体も目立たない感じでひっそりと建ってます。

上に載せた名前の掲示と、その下には2人のサイン入りアー写。重いドアを入ればエントランスに松本さんのDCとラリーさんの335のギター2台が飾られておりました。タワレコ渋谷で飾られていたやつかな?*1
階段を下って地下1階、ちょっと薄暗いロビーにはすでにチラホラ人が、ソファーもあるのでここで開場まで待つことに・・・だって下手に動いて帰ってこれなかったらコワイ。カウンターで名前を告げたらコースター型の整理券を貰えました。特に身分証とかは必要なさそうだったなぁ。

指定席だったんでお先に入場、さらに階段を下って地下2階。ブルーノート東京は横浜よりもさらにラフな服装の人が多かった、ツアT全然いるもん。下調べした感じでは横浜の方がカジュアルっていう意見が大多数だったけれどこの公演に関しては違ったんだね〜写真で見たより広い印象でした、モーションブルーの1、5倍ちょい位ありそう。カメラは見たところ1台。
とりあえずハイネケン、うまー。

1st、2ndぶっ続けで見てるうえにアルコールまで入ってるので、記憶が曖昧・・・確実なのだけ分けて1回で振りかえります。レポなんて大層なものは書けんぜ。

BluenoteTokyoとMotionblueYokohama、個人的な好みとしては横浜の圧倒的勝利。座る場所にもよるんだろうけど東京の方が少し音がこもって聞こえた。あとカクテル、ラリーさんの「サファイアマティーニ」飲んだんだけど横浜より高いのに量少なすぎで吹いたw*2そして同席の方がメイン系の肉料理頼んだら開演10分前に来た。チーフみたいな人が客の聞こえるところでウェイター叱っててどうかと思った(バックヤードでやれよ)まぁ、今後行く可能性は低いけど一応書き残しておく。

両方ともほぼ定刻通りに開演。

衣装
松本さん→赤チェック*3半袖シャツ、タトゥーは見えず。ブーツカットジーンズ、手ぬぐいはツアーグッツの2番。13のリストバンドは白で黒いDCに良く映える。シャツは1st、2nd微妙に違う柄のように感じたけど照明とかの影響かもしれないので確信は持てず。
ラリーさん→刺繍?みたいなのが肩の方に入っているシャツ。インナーで白いシャツ。ラリーさんのギターストラップは自分でパッチンってとめるタイプ。


Nite Crawler 2010

出だし滑らかなラリー、松本さんはしょっぱな特有の顔つき、目が泳いでるというか視点が危うい。もうね、ラリーが自由なの、自由奔放。2番のソロなんてほとんど原形をとどめていないぐらい、そしてそれが美しい。あと、今まで見た公演よりアドリブが2人とも多いように感じた。
2nd→ラリーさん、気合入ってるな・・・あと客席がとてもラフだ。各人のソロが終わると歓声と拍手が起きる。*4
MC
ラリー「Goodevening!・・・welcome!welcome!!(2nd」1st、2nd共に今日は素敵な時間を楽しんでいってね。みたいな内容だった記憶。あいかわらずヒアリング弱すぎ自分。
松本さん「今日は大人の夜をじっくり、ゆっくり楽しんでってください」1stのMCがハニカミ気味で超可愛かった。千秋楽だからと言って特に特別なコメントはなし。

Islands of Japan
ベースの人がノリノリ(笑)ギター二人は真剣です。
1st→ソロのあとのテーンテッテテーン♪(チャッチャーン♪)っていう掛け合いの時にドラムの人がちょっとした遊び心?でシンバルをバッシーンって鳴らしてみたり。そしてそれにtakがオイコラみたいに苦笑しながら振り向いたのに萌えた。
2nd→この曲ぐらいから完全にあっち側に持って行かれた感じ。松本さんが凄くにこやかでリラックスして純粋に音楽を楽しんでるのが伝わってくる。初日に感じたぎこちなさや様子を窺う手さぐり感が消えて良い意味でのラフさ。2番の時にちょっともたついた気がしたんだけどどっちが?っていうのがさっぱり思い出せず。やっぱ帰りの電車とかでメモで残しておかないとダメだ。
THE WAY WE WERE
これで最後かと思うととても寂しい。目をつむりながら心をこめて、前回の横浜があんな感じだったので非常に注目していったこのソロ、驚くべきことに1stは2人とも全くアドリブ、2ndはラリーさんアドリブ、松本さんは前半CD通り→アドリブという形。1stが特に良かった。今は覚えているけれど、どんどん記憶が薄れてしまうのかと思うと本当に惜しい。聞いてる最中、なんてもったいないんだろうと思ってた。と横浜で松本さんのフレーズに若干の不満を覚えるなんてめっそうもないこと書いてたんだけど、おそらくトップバッターのラリーソロのフレーズが凄すぎたのだと推測。
2nd→イントロの時にラリーさんが上を見上げながら大きな深呼吸。
Tokyo Night
二人ともギターを揺らしながら横ノリな感じで。松本さん踵とつま先を一緒にパタパタ上げ下げしてリズム取っていて非常に可愛い。濡れたような密度のあるレスポール。ちゃんと最後の一音が終わるまで聞き惚れる観客も凄い。
1st→ラリーパートの最後にtakさんがちょろっとフレーズ追加。それを見たラリーさん、松を見ながら「うんうん」みたいな感じでにこやかにうなずく。

ラリー「thank you very much!!」
バンド紹介

East West Stroll
2人とも良く手元を見ている。気合いが入ってて各人ソロが終わると自然に拍手が沸き起こる。そして、ラリーさんの音がイルカっていうのをようやく理解した。あと、この曲のラリソロのバッキングをする松本が大好きですvこの曲はパートづつの楽しさがありますね。ドラムソロで盛り上がりながらラスト。
Easy Mystery
1st、2ndともに最後のダラリラダラリラ♪ドラムのテンポが早めになっててビビった。ラリーの音が太い。
1st→2回目のダラリラ〜の時ラリーさんが一小節を飛ばした(笑)後ろを見て肩をすくめるtak、バンドも苦笑。ラリーさんは顔色一つ変えずに続行、でもそれも納得の気迫のプレイ。おわるたびにほぉぉーという感嘆の声が上がる。ラストも行っちゃいけない高いキーに行きかけたり細かいミスはあったもののこれも生ならでは。ミスじゃなく味なんです。あと松本さん、前から見ると腕(二の腕じゃなくて肘らへん)の筋肉凄い。
hotalu
ラリーさんはビブラートかけるときギターを体に密着させて上半身全部使って音を出してて器用だな。この曲もアドリブ合戦。ラストは未練がましい感じ(笑)
2nd→出だしがパーフェクト!
ao(2ndのみ)
1stで「げ、ao消えてる!」と思ったので2ndでもう一回聞けて凄くうれしかった。
大人の夜向けだから2ndじゃないとやらないのだろうか?緑っぽい明るい照明。情熱的なだけどアオさも持っているギターの音色に幸せ。大サビ前の下降していくフレーズたまらん。あと、キーボードもいい仕事してるの。
Take Your Pick
松本さんの拍手の仕方は指にピックを挟んだまま。ラリー作曲の曲は見せ場がはっきり分かれているので、聴く側もそれをわきまえているような印象。客はもちろん、ベースの人も凄くノリノリ。ブルノのスタッフがうろちょろしすぎで若干邪魔。
Neon Blue(2ndのみ)
超良かった。薄暗いライトでラリーさんピンスポ、小脇に抱えた335で非常にロマンチックにネオンブルー。大停電の夜にチラホラ灯るローソクの様なささやかで暖かいひかり。この間の取り方が巧いんだよなぁ。本編も少し小洒落た感じで。それにしてもなんで2ndでしかやらないんだろう?これもやっぱり大人の夜なのか。あと、こういう曲でウェーイとか言うのは勘弁していただきたい、空気読め>2nd
A girl from China
歌うようにギターを弾くんだ。来てほしい所にピッタリとハマるこの心地よさ。本公演すげー気合入ってるなと思ってたけど、特にこの曲は凄かった。会場をのせてゆく力、盛り上げてゆく力。何故かジャズ畑のラリーにロックを感じる。それにしてもほんの半年前には夢にも思わなかったこの共演、なんだかずっと前から付き合いのある師匠と弟子みたいだ。

松「楽しんでいただけてますか?・・・スパゲッティうまい?もう一曲やっちゃおうかな」
JAZZY BULLETS
これぞキラーチューン!出だしのフレーズは指弾き。スウィングするロック。この曲が全ての始まりだったんだなぁ・・・皆が夢中になって食い入るようにステージを見つめている。会場がひとつになったみたい、目に焼き付けておきたい光景。最後は全員で「hey!!」

松「どうもありがとう!」

Room 335
どっちの回かわかんないんだけど、間奏のtak「これどう?」→ラリー「これでしょ?」っていう音だけのやりとりの時、松本が「ジャッジャーン」って弾いたらネックの上から両手で鍵盤のごとく押さえて同じ音出したラリーさん凄すぎ。なにこの柔軟な発想のおじさん。
1st→早弾き多めのロック寄りアプローチ。夕日を感じる。
2nd→ファッファッファーン♪(フォー)という謎のノリ。何故かはわからないけれど、この日で一番良かったのがこの曲。もう楽しくて楽しくて!B'zのLIVEでも数えるほどしかないようなこの無心になれる楽しさ。しばらくはこの瞬間を思い出しながら生きていきたいと思います。最後何故かFREEWAY JAM(ブラフのDVDに入ってるアレ)をちょろっと弾いた。ほんの一瞬だけ。
#1090(千夢ver)
ラリーさんの横から譜面台が消えている!やはりイントロで悲鳴が。さすがに初めてではないから横浜のように問答無用でズンっとなることもなく結構冷静に見ていた。っていうかRoom 335の楽しさから帰ってこれない・・・新しい分岐点で、それぞれの場所に帰って行くんだなぁって。やっぱりいつもの千秋楽とはちょっと違った。

全ての音が終わった瞬間、なんともいえない感情でいっぱいになりました。

松「thank you! Mr. Larry Carlton」


まとめ
あぁ、この人に付いてきて本当に良かった。

5人そろってステージでお辞儀、ステージ小さいから全員並べないかと(笑)最後はスタンディングオベーションで見送りました。同席の方と駅まで一緒に帰る。いい一日でした。

*1:しかしデジカメ充電切れで撮影できずorz

*2:スッキリして飲みやすかったけど、マティーニ兄弟ごっこ

*3:ライトオンとかで良く売ってそうな柄

*4:この曲に限らず、それがウザイとまでは思わないけどラストで良かったなとは思うw