Electric Island, Acoustic Seaの東京公演へ行ってきた。


2017年3月10日 Blue Note TOKYO 2nd
2017年3月11日 Blue Note TOKYO 1st 2nd
ブルーノート東京tak matsumotoさんとダニエルホーさんのコラボライブを見てきました。



おもてさんどー

ピザー

お久しぶりの表参道、なんとなーく道は覚えていて人の記憶力ってすごいなと感心した。ブルーノート東京は3年前とは違いポケストップになっておりました。階段を下り、受付を済ませ店内へ・・・名古屋から10日、慣れというのは恐ろしいものでブルノ(キャパ300)が大きく感じるという謎の現象が起きる。今回はやたらチケット運が良くて、私と相方の2名義で3公演も行くことが出来たのですが*1、全体像・目前・音と非常にバランスよく見れて非常にラッキーだったと思います。

11日の2ndでは入場する前のtakさんが拝見できるという少しレアな席だったのですが、スタッフさんやダニエルさんと談笑している松本さんの姿を見てなんだかちょっと嬉しくなってしまった。というのも、ラリーさんとやった2010年のライブではこちらが気の毒になるぐらい緊張してて、本当に右手と右足が一緒に出ちゃう!っていう感じだったんですよ(主観/私が見たのが初日のモーションブルー横浜だったからかもしれん)それが今や始まる前にニコニコしてらっしゃる。ほろり(つω'*)

Soaring on Dreams
波の音→大賀君のギターから始まる今年のライブ。takさんギターを持ったらイェーイと吠えてからスタート、なんかその瞬間に空気がブルーノートからLIVE-GYMになったような気がした。ダニエルさんは変らずえへへーと笑顔。この曲が彼の作曲だと知ったときからこのコラボはうまく行く予兆があった。始まる前バンドメンバー全員に目配せする松本さんはさすがのボス、大層カッチョ良い。
あ、衣装が名古屋と逆(1st→ボタニカル2nd→銀)でちょっと生え際染めた?ダニエルさんは襟付きじゃなくてノーカラーのシャツでした。そっれにしても、この曲で号泣してる人多い。

Infinite Escapade
イントロで横に揺れてリズムをとる松本さん。尻尾のバンダナ、せっかくだからツアーグッズをご使用いただいても良いと思うんですけど←ついでにそのリストバンドはなぜに特注のを作ってしまわれたのでしょう。大賀君ほんとよく歌っているのでついつい見てしまう。非常にスピードというか、美しい流れのこの曲。ラストはダニエルさんの指揮で〆。

Magokoro (True Heart)
ギターのネックをぐっと持ち上げるとあぁこうやって音が変わるんだ!とか、ギター弾きの方なら当たり前じゃん?と言われそうな些細なちょっとしたことを文字通り目の当たりにして、感嘆符ばかり使ってしまいそうな真心込めたMagokoro。そして、間近で見るとこのサングラスはマジでスケスケでらして、見せたくない松本さんと見たいファンの妥協点がこのサングラスなのだと思うと・・・本当に感謝の気持ちでいっぱいであります。伏し目がちな松本孝弘は大好物であります。ラストのハモリは何回聞いてもすんごいね。ちょっとハウらせ気味にする回としない回がありました。

10日2nd
松本さんのMC前に機材トラブルでノイズが結構大きい音でなる。
松「(ビクッとした後、苦笑いしてから)・・こんばんは!(飲んでて)いいね、できれば替わりたいね。ブルーノートで演奏するのも3回m(再びのノイズ)ブツブツうるさいなぁ!」←松本さんのレアなツッコミ!ここでいつものリズムが崩れたのか「えー今日はダニャエルホーさんと」と一番噛んではならぬところで噛んじゃうtakちゃん。ダニャエルさんにゃー!

11日1st
「今日は女の人が多いね・・・嬉しいよね。」ハニカミスマイルゥ。

11日2nd
「(ブルーノートはあまりに近くて)見ないで!・・・って見に来てんだもんなぁ。東京ドームでやるより緊張したんですけど、回を重ねるごとに好きになりました。」セルフツッコミ。


Adrenaline UP!
さーて、ライブが終わって一番リピートしているのがこの曲ですよ。CDで聞いた時から拍がよくわからなかったこの曲。松本さん自分のギターのパートの前に「いちにっさんしごーっ」てカウントをしている姿を目撃し完全にどツボにハマる。たぶんあのくちびるの動きはワンツースリーじゃなくてイチニーサンだと思うんだけれども。あれか、WOWOWに期待だな。

Rain(2ndのみ)
徐々に盛り上がる曲構成がなんとも劇的なのよね。ラストの鍵盤の入るところなんて思い出すだけでにやけてしまうぐらい格好良かった。でも、やっぱりこの曲数で1stが2曲も少ないのはちょっと寂しい気がする*2終わった後にタオルで手をぬぐう松本さんは職人っぽくて素敵。

Sunny Tuesday
ここから3曲の流れが好きすぎて!ファイアーバードは正直なところルックスは好みじゃ無いけれど、音がとんでもなくストライクだから文句は言えない。あと、この場所ならではの音の余韻というか響きがとても良い。結局、今年色々な場所から聴いてみてはっきりしたのは正面の後方が音に関しては最高だってことかな。前は確かによく見えるんだけれど、音という視点からだとそんなに良くない(片耳で大賀君のギター・もう片方で松本さんのギターが聞こえて頭の中でミックスされる感じw)どんなにいいヘッドホンやヘッドホンアンプ使ってもこの音は再現できないんだろうなと思いながら聴いていた。

Omotesando
確かこの曲の始まる前にダニエルさんとアイコンタクトをとってから不意打ちでニコッと口角あげる笑い方して私即死。今回のライブtakさんはニコニコってより全体的に渋めだったからホントに心拍数跳ね上がるwそして、小野塚さんソロがだいっすき。これたぶん毎回アドリブなんだと思うんですけど、この瞬間に消えて行ってしまう音楽が惜しくて惜しくてしょうがなかった。世界で一番好きなギタリストは松本孝弘さんですが、世界で一番好きな鍵盤屋は小野塚さん!うっとりと艶やかな音に浸る、音に色気があるんだよね…。表参道で聴くOmotesandoは大変に贅沢でした。幸せは甘い。

Island of peace
この曲とRainという2曲のチョイスはなかなかセンスがいいというか趣味が合うなダニエル。New Horizonの時よりも深みのようなものが増したような気がする。おなかいっぱいで程よくアルコールがまわった状態、快適な空間に心地よい美しい音楽。本当にここの3曲の流れが良くて、目を閉じたまま意識を手放してどこか遠くの方へぽーんと放り投げたらさぞかし気持ちいいだろうと思ってみたり。いつかこの曲をハワイで聴くことが夢のひとつです。

Pineapple Mango
手拍子促されながら、ハッピーな空気。地味に歌う松本さんってレアですわん。1時間ちょいという短い時間のなかで、今回は色々なタイプの曲をやったので、それが一層体感時間を短く感じさせている気がする。
みんなも一緒に!みたいな部分が完全に歌のお兄さんと化している大賀君はスライドバーを駆使しております。

松「ということで、聞いて頂いたブレックファーストソング。ダニエルさんが19歳の時にお書きになられた曲です・・・天才でしょ?天才!そんな天才のダニエルさんとアルバムを作りました。」

*メンバー紹介。
小野塚さん紹介時に左右の大賀&ダニエルコンビが膝をついて両手でひらひら〜っ注目させるように進化。
このコンビはほんといい人オーラ出まくってるというかキャラ立ちが似てるw(っていうかダニエルさんなんてメインの1人なのに!)

松本さんは大賀さんの名前をど忘れすることもなく無事に。今回はメンバー紹介で「サポート」という表現は使わず、大賀君のことも「オンギター」と紹介していたので、いつも以上にミュージシャンとして尊重されている、任されている気がしました。

Faithfully
ここでダニエルさん耳栓を外す。イヤモニじゃなくて耳栓!やっぱりドラムの音とかが大きいからかな?そんなダニエルさんはホントにいい声してるよねぇ(しみじみ)&ギターの存在感もすごくあってボーカルが2人いるようだ。カバー曲なのに違和感無いというレベルじゃなくて初めからそこにあったような自然さ。

Wander Blues
松本さんの繋ぎのソロの時に実際に弦をはじくおとが直に聞こえてきた。その間にダニエルさん準備してるのね。たっくさんはギター交換からシールド付けるとこまでスタッフにお任せ。ダニエルさんは自分で、なんなら後ろのエフェクターみたいなのも自分でやったりと対照的。対照的と言えば、ギターをひたすらに極めてく松本さんと鍵盤にウクレレ・ギターで歌となんでもサラッとそつなくこなすダニエルさん。そんな対比も面白い。
ここのソロパートは結構みなさん腕の見せ所というか、気合の入ったドヤ!っていう姿を観れるのですが10日の2ndでは大賀君のソロパート時に自分のギターで弾くフリをするやんちゃな姿をみれました。楽しそうなステージを見ていると楽しさが伝わる。

突撃バッファローさんが怖いので、enigmaみたいにアンコール無しでそのままでもよかったんじゃないかと思ってみたり。そりゃハイタッチしたい気持ちは分かるけど、自分の席を離れたらもうただのマナー違反でしょう。あの場に居た人でハイタッチしたく無い人なんておそらくいないんだから。みんなが群がったらもう二度とブルーノートじゃやってくれなくなる訳であれは通路席の人の特権なんよ。
Lia (2ndのみ)
木漏れ日のような光の中でふたりっきりで奏でるシンプルイズベスト!音色は語るんですよー。アルバムの最後を飾る曲なのでなんか終わりっぽくて、だけどしんみりじゃなくて穏やかで、朝みたいな曲。今回に限らず松本さんのコラボはいつもバランスが絶妙。これはギタリストというよりプロデューサーとしての手腕か。


ドラムのランディさん木琴のバチみたいなものを使っているーその影響か和太鼓みたいな深みのあるドラムの音。ギターの音色に集中していたら、なんだろう上手く言葉にならないんだけれど…いや、間違いなくグラサン越しに透ける伏し目がちなところや、いつもより猫背気味な姿に萌えキュンはしている。いるのだけれど、それとは別の次元で愛おしそうにギターを弾いてこんなにも真剣に音楽を追求している姿を目の当たりにして、「あ、音楽に愛し愛されてるひとはここにも居たんだなぁ」とふと思った。

10日 2nd
「どうもありがとうございます。みなさんカクテルとかも飲まれたりして・・・けっこう美味しいでしょ?結構って言っちゃいけないかw(客:おいしー)オレがomotesandoって名前つけたんだよ。」

Fujiyama Highway
ラストはみんなぴょんぴょん!最初は下手側だけだったのに11日の2ndでは完全にベースのスティーブさんも跳ねるようになっていた。ぴょんぴょんメンバーが増えてゆくw大賀君なんて本当に靴の底がついてないジャンプ。
ダニエルさんとの掛け合い前のHey!でグッと拳を握り気合いを入れるtakさん。みんなネックの動きが揃っていて見事です。みんな楽しそうだけど、周りの演奏を聴く鋭さというか緊張感みたいなものも間違いなくあってこの感覚はとてもじゃないがドームじゃ味わえないよなー。

ラストは全員並んでのお辞儀。
登場から退場まであっというまでびっくりする。



お疲れさまでした。

まとめ
2017年、松本さんの音楽Voegeはハワイへたどり着き、とても幸福なダニエル・ホーさんとの出会いがあり、B'zでもソロでも無い音楽を座って!カクテルを傾けながら!じっくりゆっくりたっぷり楽しむ事ができました。新しい曲はもちろんのこと、既存曲の新たな一面もまた良かった。Electric Island, Acoustic Seaって題名はうまいこと付けましたなー。


ブルノ3回目でやっと慣れてきたとご本人も仰ってましたが、観てるこちらもようやく慣れてきた気がする*3。別にそんな肩肘張らなくてもいいのかもしれませんが、せっかくだからと新しい服を買いに行くのも楽しくなって参りました。特に今回は自分史上最高の良席だったこともあって奮発しましたよー金銭感覚狂うw
チケットの取りにくさだけが難点ですが、このサイズのライブを定期的にやって欲しい…チケ取りにくいけど。

表参道でのそれはそれはステキなオトナの時間でした。


まさか終電逃すとは思わなかったよ。

*1:ブルノ一般とビーパ枠

*2:New Horizonの時は3回行って3回とも1stだった私の遠吠えorz

*3:TYPの時はドレスコードとか凄くうるさかったような…