片付けられない女魂

サッ!モサッ!お灸?

片付けられない女魂

片付けられない女魂

なかなかどうしてコレが、笑って呆れて最後に泣かせるユーモアお片付け日記。昨今の断捨離・ミニマリズムブームよりちょいと前、2007年の出版なので世が世ならという感じ。いや逆に今だからこそいいのかも?仕事と酒と麻雀が好きな30代OLの「あたし」がブログで自室の片付けの様子を報告するスタイルなのですが、まぁ、それがまた表紙の通りヘヴィ級汚部屋w10年かけて作り出した部屋を10ヵ月かけて片づけるというリアルお片付けドキュメント。
服の雪崩に謎のダンボールに机の解体にカエルの置物、秘境と魔境・・・夏目父の異常なまでの存在感。このボケとツッコミ、笑いとペーソスのセンス凄まじい。というか、この人根本的にすっごく頭いいんだと思う*1効率が悪くても自分のやり方でマイペースにやりゃいいんじゃないっていう姿勢は最近乱立する「何日で片づけられる!」とか「片づけられない私に罪悪感」を覚えがちなお片付けブームに息が詰まりそうな方にちょうどいい。泣いたり笑ったり落ち込んだり怒ったりなんていう何気ない日常がそこにあって、知らず知らず親近感を覚える。好きになっちゃう。お片付けとはまさに人生にカタをつける行為。この本、今改めて再評価されていいんじゃない?っていうかこういうユーモアのセンス欲しい*2

個人的には、中盤に「アレ?」と感じた違和感が→「もしや?」と確信に近づき→最後に夏目ちゃんオマエもか!と叫んだとか叫ばないとかw

*1:部屋汚いけど

*2:ないものねだり