Koshi Inaba LIVE 2016 〜enIII〜日本武道館公演に行ってきた。


2016年3月5日・6日 日本武道館
すっごい素朴な疑問なんだけどなんで神戸だけ兵庫じゃないの?Why! Japanese People!!!

この題名で日記を書くのも最後。2016年稲葉さんのソロツアーen3日本武道館公演に行って参りました。見逃してしまったうっかり!忙しくて見れなかった!そもそも稲葉さんって誰?なアナタにはHuluで配信もしておりますので、この機会にぜひ!2週間無料で見放題です。何回でも見放題です。
今更ながら、これレポというか感想書くのが大変に難しい。もちろん現地で見たもの、感じたものを大事にしたいのだけれど、それ以前の前提として間違った情報は流したくないというジレンマ。私は自分の見たものがすべてではないと思ってるし、ゆえに他の人がどう思ったのか知りたい。ただ自分の立ち位置はしっかりしていたい。「新聞はいつも絶対じゃないぜ ヤバい添加物あり」って誰かさんが歌っておりましたが、まさに、そういう姿勢でありたいし、読んでる方もそんな感じでお願いできればと思ってます。

さーて、行ってきました!とさらっと書きましたが、そうこの武道館公演はご存知の通り尋常じゃなく倍率が高くこりゃお手上げ、先行一般マッチング立見までもダメだったのに、結果的には3日間とも中で見る事ができました。ワタクシどこのグループに属してる訳でもなく、横の繋がりが有るわけでもない孤軍奮闘系のヲタクなので、皆様の優しさに支えられ、こんなブログでもやってて良かったなーと心底思いました。改めて、この機会を与えてくれたSさん、情報教えてくれた方々、励まして頂いた方々、心より感謝申し上げます。ありがとね!ネタバレ注意って書かなくていいのが若干寂しい。
5日→1階東スタンド
6日→2階南西スタンド

Saturday
青いライトに照らされる場内、真暗なステージに稲葉さんの声だけが響くというこの始まりはシンプルながら、なかなかツボを得ている。この完全に聴覚だけっていうのがたまらなく良かった。そして、en-ballから繋がるこの選曲も。これ、聞くたびにどんどん最初の「明日への望み」が力強くなっていって、ちょっとした変化なんだけど好きだったな。間奏、照明が木漏れ日のようで美しい。

oh my love
後ろの映像は結局桜は使われずにステンドグラスのままでした。稲葉さんの動きというのはすべての動きがミリ単位で決められているのではないかと錯覚するほどにそのマイクスタンドの掲げ方までが絵になる。Bメロのコリーとジュオンばっかりに目が行って困った。my love〜♪であんなに優しく笑うんだもんそりゃ抗えませんって。
この曲のサビ「いつか君に届けばいい」の「いつか」という言葉になんだか訳もなく切ない気持ちになる。
Okay
とても大切な曲なのですが、Okayを聞くと胸が苦しくなる。「終わりがあるから誰もが切なく輝ける」ってすごい正論なんだけど、正しすぎて弁明の余地がないだけに苦しくなる。土日両日ともに2番Bメロの回転前にくるっと綺麗なターン。このokayラスト毎回ビミョーに変えてまして、武道館土日「そうだよね…ねぇ?…ねぇ?ねぇっ!」って畳みかけられたの相当キた。
そういえば今年のへんちくりんは左手添え歯痛ポーズパターンが定番化しておりましたが、個人的にはen-ballで拝見したほっぺたうにうにが一番キュートだと思います。アレか、イチゼンのわうわうと同じくもうみれないのかなー。

photograph
今年、私が参加した公演はオールphotographでしたw・・・けど、いいの好きだから。

くちびる
この文学男子からストリッパーまでの変貌なんなのよ!っていうか言いそびれておりましたが今年のアー写、Tシャツを引っ張るだけであんだけエロいってすごくない?ねぇ凄くない??っていうかサングラスつけるだけであんだけキャーキャー言われるのすげぇー。例えば、その恵まれた声質や喉の強さとか容姿とか、努力ではどうしようもないものをたくさん手に入れているのに、そこに胡坐をかかずに磨いて向上し続けてるところが魅力のひとつなんじゃないかと思う。

Go
ドラムの入りにarizona?って思って、気が付いてアワワワワってなった。赤いステージに黄色のライトが揺らめく、両手マイクスタンドに重ねるように懇願系「抱いて」←くちびるを凌駕。遅いんだけど、それよりも聞けると思わなかったからドキドキする。志庵あたりからリアルタイムなもので、なんか当時のこととかいろいろと思い出したりした。非常に稲ソロっぽい曲。Bメロのアルペジオにやられ、ワウを効かせたアウトロはギター2人が左右に分かれて。
で、先ほどひっさしぶり*1NHKの「B'zから離れ一人になる時」を見たんだけど、稲葉君変わらなすぎで懐かしすぎてもう・・・この番組の感想書きたい。成田での私服シャツのセンスがすんごいわ、ってかこの番組overture歌ってるぅぅぅ*2

水平線
美しい。言葉のチョイスが美しい。夕立の甘い匂いとか完璧な美しさ。頬骨を見てあぁー痩せたなーと、まぁ、もともと顔に増減の出やすいタイプであるとは思うのだけれども、ツアーはやっぱりフィジカルもメンタルも消耗するもんですよね。今年の水平線は本当に嬉しかったな。enで聴きのがして12年越しだもの。炎もいつか聞けるんだよね…

I AM YOUR BABY
「どんな弾でも避けられそうな今」を歌詞カードで見て「くそぅ、イナバめっ!!」と唸ってからこれもまた12年(当時、松本孝弘さんが敢行していたツアータイトルがDodge The Bullet。)あなたの声だけがこの胸震わすもあと12年後ぐらいまでに聴きたい。
そう、思い返せは今年は初聞きの曲が少なかった。もちろん2004年のI AM YOUR BABYと2016年のI AM YOUR BABYはベツモノなのは分っちゃいるけど、やっぱり1曲でも多くマークシートを埋めていきたい・・・ツアー前に書いた「聞きたい曲」がひとつもやらなかったヤツの遠吠え。初聞きというのはその存在だけで随分といろいろなハードルが下がるので、正直ちょっとだけ悔やまれるというか心残り。

念書
この照明のインパクトは会場じゃないとわからないよなーって書こうと思ったけれどEPIC NIGHTの照明は自分の目で見た光景よりもブルーレイの映像の方が綺麗でした。確認したいのでブルーレイリリース早めにお願いしたい。シャウトはどんどん凄くなるし、照明も痛いぐらいだし、サポメンの皆さんが両手広げてコーラスしてるの宗教っぽいし、終盤の方はコーラスがコリーだけで大変そうだし・・・なによりインパクトがあるのは最後のライティング。en-ballもなかなかハードな演出でしたが今年も。
個人的に念書の影というか膿みたいなものは今の稲ソロを追いかけるうえで、拠り所みたいになっている。

今宵キミト
いきなりここで再びen2の今宵キミトを思い出し、あの日武道館でみた今宵キミトをまたここで聞いていると思うとなんだか不思議な気持ちになった。昇りつめる感じ。デュラン&ジュオンが左右のお客さんのなかに入るのは一緒ですが、いつのまにか紙吹雪がなくなってる。正面鳥居モニターが縦で漢字使って歌詞を表すのでなんかシリアスな雰囲気に。この曲はロウソクというキーワードのせいか、いつも昔読んだある小説を思い出す。
en2が自分にとって特別で大切な大切な不可侵な存在であるか理解すると同時に、彼らから提示されたものに対してなんでも最高!ってなるのかと思いきや、そうではない自分もいて。そこに安心というか「お、そうなのか」と思えた。うーん、なんていうか曲単位とか、細かいところでは「うっわすっげぇ最高!」って思う自分も居るのですが(参照:武道館1日目)あくまでツアーとして。このen3ツアーは良いツアーだったなとは思うんですが、最高という言葉を使うには(あくまで私は)なんか違和感がある。このあたり、なにを求めるかとか今までの思い入れや経験によって変わってくると思うけれど。
ハズムセカイ
大島さんとSATOKOちゃんが飛び跳ねて楽しそうだ。
今年のハズムセカイは聞いていて楽しい時とキツイと時の落差が大きい。ジュオン君との絡みを見ていると線が細くて*3驚く。3日が掠れながら歌ってたので心配だったけれど、持ち直しておりました。5日は上手側の男子とハイタッチ、6日は下手の女子の手を取って。「一緒に居てよ」暗転後の動きむっちゃはやいw
Seno de Revolution
イントロのギターリフにあわせて「せぇーのっ!」っていうのが不覚にも可愛く思えてくる。
官能エロポエム
これHuluで流れちゃってるんだろうか・・・
会報でビーパさんが真意を聞きだしてくれるのを心より期待しております。
BLEED
土曜はここでお色直しのはずなのに、出てきた稲葉さんあまりにも無造作ヘア…自由ってー!さすが6日はしっかりキメキメw今までずっと緑のレーザーライトに囲まれ、マイクスタンドと完璧な美しさの立姿しか見てませんでしたが、サポートメンバーのみんなも赤い照明で照らされてた。山梨では曲のせいか「ウチの若い衆*4」という印象だったので、随分髪の毛が伸びたんじゃなかろうか。
稲ソロというのは、いわゆる銀テープが飛んだり特効があったりという派手で明るくて分かりやすい演出は無いんだけれど、その分しっかり歌をとどけるような随分と練られた演出が巧いんだよな*5と今更ながらに。Bメロのドラムに合わせ一瞬ステージが明るくなって、そこからのサビのもっていきかたとか・・・こういうごまかしの効かない曲だと演奏技術がモロに出る。。。
水路
BLEED〜水路の繋ぎはアリだけれど、水路〜Symphony #9の繋ぎは無し派です。なんの派閥やねん。前曲が割と淡々というか切々としてるので、水路の壮大っちゃ言い過ぎだけれども穏やかに広がる感じが素敵。低音素敵。稲ソロはバラードが名曲揃いなのでもうちょいバラード比率増やしてほしかった。武道館3日ともジャケットプラス赤Tシャツだったので映像化の際は美味しいどころ取りになるんですかね。
この曲とあとなんの曲だったか忘れたけれど、左手だらんとしたままで歌ってたのが印象に残ってます。
Symphony #9
この曲、知ってからすぐ生で聴けて幸せだったな。
「あなたに幸せが訪れますように」って尋常じゃないパワーで言われたんだけど、言われながらその瞬間が叶ってるという珍しい体験ができました。パワー溢れるシンフォニー、後半からのこう徐々にエンジンをかけていく部分。昔の曲が当時と変わらず好きというのも、もちろん趣きがあっていいのだけれど、新しい曲がむちゃくちゃ格好良いというのもこれまた嬉しいもんです。
Receive You [Reborn]
まさにライブ化け。
動作の美しさランキング1位*6イントロの手拍子を煽る姿から、もう脳裏に焼き付いております。カバー曲なのにこんなに違和感がないとは。ゲームってサントラ出ないのかな?あとReceive Youのゆーのチューショット・・・サービスし過ぎやん!そりゃHulu入るしかないやん!!イントロの野太いシャウトが毎回たまらなく好きだった。
千秋楽から1週間経て、最近、iPodでずっと羽のシングル(4曲+1曲)ぐるぐると聞いているんだけれどリリース当初の盛り上がりはちょっと収まって、あんな場所やこんな場所で聴いたライブの思い出がプラスされてそんな感覚がとてもいいなーと思って聞いている。
SAIHATE HOTEL
うぉーぅうぉーぅいぇーの会を見ててふと思ったのは。B'zのノウハウを稲葉さんがソロで使うことに抵抗がなくなってきたんじゃないのかな。そういうキャリア28年、フロントマンとしての手腕。バンドを率いる手腕についてはのノーコメnt(ry…ああでも、そりゃ本音を言えば中断せずにそのまま聴きたかったですよ。
正面衝突
en-ballの映像見てもわかるように、このメンバーの正面衝突は「はえーよ!」の連呼してて(意図してか意図せずかは不明)、それは今年も変わらなかった訳ですがそれは私が正面衝突よりもhead on collisionの方をメインで聞いてたから余計に早く感じるのかもしれないと思い当たる。1万5000円のブルースハープをぽんっとプレゼントしちゃう気前の良さ<
(個人的な印象ですが)en3メンバー、ギターが走り気味でドラムがもったり気味、キーボードが肝心なところでトチりまくりで、ベースの帽子がト音記号で可愛い。
Here I am!!
飛び出し完璧っ!
正面衝突でごろんと落ちて「!!」となってそこからジャンピングで飛び出すというファンの心を弄ぶ演出ざんす。最後の歌詞が稲葉氏の主人公にしては珍しい自信たっぷりなタイプなのと「ココだろ!」のステージ指さしがかっちょよい。
たぶん夢の国というのは、こういう演出部分なんじゃろうなーと思うのだけれど…ファンがではなく外から見た人から見てそうだったというのはこのenツアーの今を語るうえでは大きなポイントになると思う。。前々から、B'zがハリウッド映画だとすると稲ソロはフランス映画って良く例えられていたけれど、そういうファンの既存のイメージすら超えたライブのスタイルが出来たのかもしれない、あまりうまく説明できないんだけど・・・・。ただ、あの人は確かに夢を売り物にしてはいるけれど、夢の国なんかじゃなく現実という名の怪物と戦ってる人だと思う。ちなみにB'zが「ディズニーランド」なら稲ソロは「東京ドイツ村」あたりだと思ってますがw


2016年この曲が引っ張ってくれた。
「シンとした空気の中 春が始まる」と年末に聴いていたのに気が付いたらまさに今の歌になっていた。勇敢で優しい旅立ちの歌。新しい環境に飛び込むときに、こういう応援歌があるのとないのじゃその後の心の持ちようがだいぶ変わってくると思う。終盤だというのに、稲葉さんはあいっかわらず飛び跳ね、煽る。変わらないという進化っ!


アンコール
アンコール明けの「どうもありがとーう!」が聞けて嬉しい。
風船
しっとりと。
マグマの曲をすべて生で聞きたいという野望があるのですが、あと残すところ・台風でもくりゃいい・灼熱の人・ JEALOUS DOG・Little Flowerの4曲。なんか不可能じゃないような気がしてきた。
遠くまで
遠くまでを聞きながら。
本当にまわりの環境が素晴らしくて、みんなが集中して一音も聞き逃さないようにしている!という張り詰めたような雰囲気すら漂う武道館。みんなそれぞれこの曲と過ごしてきた時間があって(もちろんこの日が初聴きという贅沢な方も居たとは思いますが)そんな姿を見ていたら、音楽というのはもう作った本人だけのものではないんだ。それぞれ聞いてきた人のものになるんだと思った。
愛なき道
5日ブルースハープ吹き終わった後に悪い顔で舌だしべろーんとしたんですよ。ここでするかっ!みたいな。
6日うわーってなった。うわーって。

武道館で愛なき道で客電ついて・・・って完全にenの流れなんですが、それが別に嫌じゃないのは愛なき道が好きすぎるからだろうか。STAY FREEの方がこのメンツ的には良いような気もするし、そもそも最後の曲で日替わりとか遠征の民死んじゃうし。でも、これで締めたというには何かしらの理由があるんじゃないかと思ってみたり。単純にenを忘れるって深読みの可能性もあり。「どこまでも楽しんででいける自分の道ならば」という言葉を胸に2016年を生きていきたいと思います(門出の言葉)。

まとめ
まずはお久しぶりの武道館、行きやすく・見やすく・音も良かった!各地のアリーナ会場に行って、旅行を兼ねるのも間違いなく楽しいことだけれどやっぱり1時間で帰ってこれるのはとても楽だなと。稲葉さんの喉の調子としては名古屋まではいかないかな?という気もするのですが(主観)それでも、歌を聴いている!という確かな気持ちは体験したことのないぐらい素晴らしかった。私は今稲葉浩志の歌を聞いてるぞー!と、どこからかフツフツと湧いてくる静かな喜び。あと送出*7の影響か6日はMCとかも随分と気を張ってるというかヨソイキな感じでそんな些細な相違点が面白かったりする。

ということで、これからHulu見ます。

*1:たぶんここ5年は見て無さそう

*2:脱線

*3:スマスマで羽歌ってた時もそうでしたが、いつも松本さんに見慣れちゃってるから。。

*4:御年51歳ですが

*5:くちびるの自撮りとか今宵の参加ステージとかポエムは多分そういう需要があるんだと思いますよ…きっと。

*6:私比

*7:「回線を通じて 、電気信号として送り出すこと」 らしいっす。