稲葉浩志のenIIへ行ってきた。(日本ガイシホール)

2010年10月28日、名古屋・日本ガイシホール公演。千秋楽!ってわけで折りたたみません。


当日は新幹線で名古屋に向かう。
ガンダムを越えてエコパを越えて渚園を越えて*1たどり着いたよナゴヤベイベー!2月以来の名古屋です。まさか年に2回来るとは思っていなかったけどね。
会場は日本ガイシホール、ホールって名前だけどもちろん規模はアリーナサイズでキャパは1万。入った印象だと横浜アリーナ日本武道館を混ぜた感じ?天井が格好いい。場所は名古屋から約10分の笠寺という駅にあります。周辺に商業施設が無いので時間を潰すんだったら一旦名古屋まで戻った方がいいかも。今回は千秋楽限定Tシャツなるものが登場したのでちょっと早めに会場へ向かいました。15時ちょいすぎだったかな?並ばずに普通に買えました。ピンバッチも千秋楽限定verが登場して稲ソロで稼ぐ気満々ですねw

時間はほぼ定刻通りの開始。左右のモニターに映されたen2のロゴの下にFINALの文字。
オープニングSE、Ballad of easy riderが流れたときに客席から拍手が沸き起こりました。

tamayura
この曲を一曲目に選んでくれたこと、それだけでもうen2に行った甲斐があった。POMを初めて聴いた時からぜひ一度生で聴きたかった曲。本当に嬉しかった!なんか今日のtamayuraは明るい印象があるなぁと思ったらスーツの色が初めて*2見るグレー系でした、照明は白メイン。髪の毛は襟足がちょうど肩につくくらいだけどスッキリしていてとても素敵vカッコイイを飛び越えて美しいの領域。
倍音からファルセットまで自由自在に、姿勢良いです。そういやオープニングひゅーんひゅーんしている音はテープじゃなくて生っぽい。前聞いたのと違った気がする。
マイミライ
最後まで手拍子がぐだぐだなのが稲ソロクオリティ。花道へ、さすが平日の名古屋に集う全国でも精鋭のファンの皆様は「どういうこっちゃ」も完璧!「この全身」の煽りエロアクション、カメラさんが下からガッツリ抜いていて千秋楽サービス!ここでアルバムに収録されてない曲を持ってくるのが稲葉さんらしい。
The Morning Call
イントロはお決まり「こんばんはナゴヤー!」武道館で見た睨みほどではない真顔。この曲は手の動きが素敵なのです。これか暁のどっちかで間奏にイヤモニ調節。今回イヤモニの機械の方を良くいじってた気がする。なんか、ステージがちょっとテンション高めだなという印象。席のせいか音響がとても良くって嬉しい。
MC「en2にようこそいらっしゃいました。名古屋にたどり着いたぜベイべー!最近、雨がそんなに嫌いじゃないな・・・ということに気が付きました(この日も普通に雨&寒い)さいごまでよろしくどーぞ!」MC終わった後とても爽やかな笑顔、反則!
Okay
壮大で哀愁を感じる。Cメロがオレンジの照明(夕日?)でちょっとぼやかしてモニターに映していてとても雰囲気に合っていた。あと「真っ暗で静か」の感覚は自分側なんだなぁと実感、だからそれゆえに「せめて今だけは」。人生の旅愁とでも言おうか?凛々しい顔つきなのはいつもの可愛い稲葉さんじゃなくて親の顔だからなんだろうな。
初日ではギターをしきりに気にしていましたが、さすがに最終日にもなると余裕が感じられました。
去りゆく人よ
今年は前回のenとは打って変わってセトリの変更が少なめなen2ツアー、唯一の変更ポイント注目の4曲目、本日は唯一未演奏だった不死鳥という予想を裏切り「去りゆく人よ」一生で一度の去りゆく人へになるかもしれないので心して聞く。ベイベーはそんな声出てなくてちょっと肩すかし。マラカス・マイクスタンド使用でアウトロはかなり激しめのヘッドバンキング、ヘアメイクさん絶対泣いてるw「ねがーうだけぇーヘッヘーイ(以下シャウト」MステのSPなんかで見られる、ヲタが見たら暖かく、ヲタ以外が見たら失笑になりそうな動きwラストはコミカルな感じの締めでマラカスを野球のバットみたいにカッキーンと振る。思ったよりもLIVE向けでシングル全部やらないでいいからコレ演奏すればいいのに。
AKATSUKI
韓流アイドルも驚きのお尻ダンスを披露する46歳&大喜びの会場。「おひさま」をフェイクで歌っていました。アルペジオはヨギーさん。前曲からの流れで頭がボサボサで前髪真ん中わけという若干ルックス的に残念な感じに。

MC「ツアーが始まったのは8月の暑いエコパで(会場から行ったよーコールが続々、小声で「ありがとー」と制するイナバ)東海に始まり東海に終わるツアーです。ソロのツアーは不定期に起こる・・・・事故みたいなもんでwこのツアーは今日でおしまいなんですが、次が10年先、20年先になるか(会場からエェー!という声)・・・いつだよ20年先って!何歳?(ざわつく客席・正解は66歳)・・・ま、それは分かりませんが今日は精一杯楽しみましょう!次の曲はマグマと言うアルバムから、ぜひ、波のたゆたう感じを想像しながら聴いてみてください。」

はじめのカウント「ワンツースリー」名古屋は手拍子なしでじっくり歌声を堪能できました。「ひーとーをっ!しーあわーせにっ!でーきーるっ!鍵があると言う」というブレスがツボ。ここのところ黄色いフィルターかけてモニターに映るようになっていた。
LOVE LETTER
このen2ツアーに良く合った穏やかな曲、中折れマイクスタンド折れ目のところを持ちながら。「今年の野球はどうですか?たぶん盛り上がっているでしょう?」(中日ドラゴンズ・名古屋のそこかしこでテーマソングが流れてました)に会場から大きな拍手。I Thank youの後目を見開いておどける感じでてんきゅ!空気読めない方が若干いましたけど、この最後をちゃんと見れて本当に良かった。
透明人間
CDだとサラスのギターが凄いんだけど、生だと小野塚さんのキーボードが凄い。真っ正面の席だったので、ちょうど画面の椅子と稲葉の座っている椅子が完全に重なって見える。だから透明の椅子だったのかな、なんてね。間奏でモニターが真ん中に集まってくるんだけど、吸い込まれそうだった。声の響き方が今までの曲とは違いました。
ラスト立ち上がっての「お母さん!」は叫びと言うよりは抑え込むように、「精一杯」からはドスの効いた気迫が怖いくらいの千秋楽、「世界よ僕の〜」から目線がイッちゃってるほど、アウトロは股広げたままドサっと座りこむように。今頃ですがエコパでは左右に綺麗にシルエットが浮かび上がっていたことを追記します。
赤い糸
ヨギーとジョシュのセッション兼稲葉さん衣装チェンジ(Vネック)結構早めに戻ってきて二人をドラム前の水とかタオルが置いてある所から見守る。なんかギター2人が親子みたいだった。
手拍子が暖かい。稲葉さん歌ってる時もスマイル炸裂でご機嫌、すっごいニコニコしてました。
Lone Pine
ヨギーと稲葉さんのセッション。なんでしょう?ヨギさんの人柄なのかピースフルな雰囲気。稲葉氏がハープ越しに「ヨギー・・・ヨギー」と歌うwその音をアコギで出すヨギさん*3。最後、高速ブルースハープに両手を広げて首を竦めるヨギさんかわゆす。(たぶんこの時かな?コリーさんが足を投げ出して椅子に座っててリラックスしすぎ!と思った)
そのまま、イントロ突入。日本ガイシホールはこの曲も手拍子無し、素朴で素敵な歌声が体に沁み渡るようでした。終わった後ヨギーと稲葉さんがハイタッチ(っていうより力強く)通称ピザをくっちまう歌w
この手をとって走りだして
珠玉のバラードという言葉がやたらマッチしている完成度の高い名曲。やっぱ音響なのかなぁ?エコパで味わったような包まれる感じ、キーはやっぱり得意ってわけじゃないんだろうけどとても丁寧に歌ってた。「辛い思いするのはいつだって愛情の強い方」という歌詞にガツーンとやられるのです。やっぱりこのヒトの声は特別だわとしみじみ。just for youは右袖で汗ふきタイムになってますね(どこ見てんのや)とても伝える力の強い曲でした。最後さりげなく入ってくるギターがいいね。
LOST
ギターと映像の相乗効果。koshi in wonderlandっすね。
Wonderland
いや、本当にね、とんでもない歌詞よね。最近の会いたかったり会えなかったりする邦楽とは違うのね、どっちがいいとかじゃなくて根本的に違うの。価値観の崩壊とか自分の中も謎だらけですよ。とても気合い入れてました。マイクスタンドを大サビで置く動作が職人っぽくて良い。
遠くまで
しっとりして透き通って本当に小野塚さんの前奏が良かった!今まで聴いてきた遠くまでの中で一番良かったかもしれない。Cメロはフェイク満載。最後の遠くまでーはすんごい長くて千秋楽ってスゲェな!画面が星で時期的にはやぶさを連想。

メンバー紹介
小野塚「普段は違うフィールドですが(ジャンルだったかも?)・・・やってよかったですよ!」「レコーディングではずっと一緒にやってたんですが、同じステージに立つのは今回が初めてです。毎回ここからどんな音が飛び出してくるのかワクワクしてました。ツアー中もレコーディング行ったりLIVEしたり多忙で、最近出たソロアルバムを毎日聴いてます!ホントに!」↓コレね。

RERA

RERA

コリー「コンバンハーニホンダイスキ!カエリタクナイ!スベテノファンニカンシャシテマス!!アリガトー!」「コリーはね、アルバムのレコーディングでも弾いててもらってツアーやるっていったら「日本行きたい日本行きたい!」って、で来たらずっと「帰りたくない帰りたくない」ってwwだからきっとこれ本心ですよ!・・・ツアーが終わって日本でコリーを見かけたら・・・そっとしておいてあげてください(笑)」
シェーン「こんはんは!ナゴヤー!!ボクノドラムテック カトチャンーアリガト!(この後英語でバンドメンバーにthanks)・・・ソシテイチバンスキナ ボーカル コーシ!!ホントにホントにアリガトー!!」「もぅー、照れてしまいます(超照れ笑い)もう長いこと一緒に仕事してますしね。シェーンはツアーをやると言った時、まっさきにやると言ってくれて・・・・簡単に言うと大親友です。僕の。・・・え?なに?」シェーン「サイゴノライブ タノシミャーエーガネー!」「シェーンは、各地で方言を覚えてきて、小野塚くんは別ですけどw他のメンバーより長いからやっぱりプレッシャーもあったかと思います。素晴らしいMCをしてくれたシェーン!」
ヨギー「ナゴヤ!コンバンハ!サイノウアル スバラシーコーシ!(稲「何なんですかみんな」)ミンナニカンシャ!デハゴイッショニ ナ・マ・ス・テ!」「こんな日本語喋るとは初めのころは想像できませんでしたね。彼はレコーディングには参加してないんだけど、コリーともやってたり縁あって来てくれました。ヨガとかやっててジェントルで優しい方で、この後も色々活躍すると思うので皆さんぜひチェックしてみて下さい。」
ジョシュ「コンバンハ!ゲンキー?コノツアーニ サンカシタノハ ジンセイデサイコウノデキゴト!アリガトコーシ!!(後バンドに英語で)」「えー彼はご存じのとおり平成3年生まれの19歳。人生っていっても19年。別に19歳の男の子募集!ってわけじゃなくてwそういう趣味はないんでww(自分で言ってウケるイナバ)・・・本当に技術的に素晴らしいんで参加してもらって。知ってました?まだギター始めて5年なんですよ(観客「エー!!」)ステージが終わった後もウーロン茶片手にギター弾きに繰り出して、彼からは音楽を始めた時の気持ちとか、色々な物を教えてもらいました。まだ、背も伸びてるんじゃないかな?成長ホルモンに飢えてる方、どうぞお持ち帰りください!こっちからはもっと熟されたホルモンが出てるんでwお好きな方を!」

本当初日には考えられない位皆さん喋ってました。

CAGE FIGHT
ジョシュのギターを煽る稲葉、身軽ですよー!花道移動、腹くくってのヘソチラはがっつり。モニターでも映してくれたんでばっちり。「ココで戦え」のステージ指差し。「今日の死ぬほど」はだいぶ注意深くやっていたので声裏返らず。下手の花道行く前に後ろのカメラに向かってもっそいドヤ顔。そういえばこのカメラさん、影を映している時があってその柔軟性に脱帽っす。
今宵キミト
爆発力のあるサビ。「何故に目線〜」が歌詞飛んだ。この曲小野塚さんが凄いということにようやく気が付いた千秋楽。ベースソロ前「コリー・マコーミック!!」あぁ楽しいなぁ。「問題はどこ?」のところの厳しめの顔が素敵。
絶対(的)
明日のことを考えない、素晴らしいパフォーマンスでした。逆立ちできねぇ!をジョシュに向かってwたぶんギターソロだと思うんだけど花道来て周りから自然と拍手。もう喉の調子とかじゃなくてただ楽しかった〜会場がひとつになったような感覚。
正面衝突
抜き足差し足で小野塚さんの前を通ろうとしてベースのイントロで振り返って戻ってくる。むき出しのボクで喜びすぎだ周辺w空中への跳躍「みょー!」ラストもテンション高めだ〜特効の炎との視覚効果も大きい。

新幹線の時間が迫っているので帰る方もチラホラ。この時点で21:10位でした。稲葉さん千秋楽Tシャツとリストバンドに黒い長袖を合わせて、こういう色合い似合いますね。

主人公
えぇぇぇぇ!!!本当涙が出そうだった。たった4分足らずサプライズでこんなに喜べるなんて私はなんて単純なんだろうね?まさか聴けるとは思わなかったから心臓バクバクしてました。この公演、無理に無理を重ねて参加しましたが本当行ってよかった。本当行けて良かった。もう、大好き。小野塚さんパートがちょっと増えてたかな?マイクスタンドで「トットゥルー♪」のハミングはキー高すぎで合唱までいかなかったけど。稲葉さんらしい歌詞。最後はthank you!
ハズムセカイ
おぅおぅカットじゃないのね!と。余裕があって伸び伸びと歌う。特筆すべきは最後の「名古屋の皆さん・・・もうちょっとだけ・・・」のところでヨギとシェーンがギターとドラムを交換。前出るとシェーン小さいのね、そして子供のようにぴょんぴょんしながら早弾き。ヨギーは微笑みジェントルなドラム(というか普通に問題なくてヨギにときめいた)コリーとステップしてた稲葉さん後ろでこっそり行われていたことに気が付くと驚き苦笑w
曲が終わった後「(すっごい嬉しそうに)なに勝手にいれかわってんだよ(笑)なにが起こったのかと思った・・・でも、演奏は問題なかったでしょ?」
MC「各地で皆さんのHadouを頂いて・・・マジで嬉しいです・・・感動しました。最初は不安もあったんですけど、僕ら全員楽しく演奏できました。どうもありがとーう!」完璧に台本の稲葉さんのMCにぐっとくることってまず無いんですけど、この日は泣きそうになった。あとシェーンもなんか感極まっちゃってて、ヨギさんがピック3回ぐらいシェーンの方に投げてた優しー。
イタイケな太陽
最後の1曲。ついにここまで来てしまいました。凄くキラキラした優しい空気が流れていて、寂しいじゃなくて会場中からハピネス炸裂してました。左右の花道へご挨拶。もうなんかぼーっとしちゃってた。

バンド全員で並んで一人づつ叫ぶ、小野塚さんの高音シャウトに爆笑する稲葉さん「このツアー支えてくれたスタッフに拍手を!各地で参加してくれた観客の皆さんに拍手を!この波動色々なところで花が咲くと思います。うまく言葉が出てこないけど・・・本当に感動したツアーでした!どうもありがとう!」
手を振ろうが流れる前に稲葉が抱えられる(胴上げまではやってない、危ないからねw)しがみつくコリーの頭に何度もキスw(会場から悲鳴)その間に花道端でファンに手を振るシェーン・ガラース、サポメンみんな自由すぎるw

「明日から素敵なごenが訪れますように!ありがとう!また会いましょうバイバイ!!」
拍手しながら満ち足りた笑顔で退場。スクリーンには

すばらしいenをありがとうございました 稲葉浩志

の直筆文字。こちらこそ本当にありがとう。
まとめ
ココにいらしてる方も、今まで人生のうちで何度か「こりゃ凄いな」ってライブに遭遇したことがあると思いますが、まさにこの日がそんなライブでした。コンサートの良さって言うのは単純に演奏が良かったとか、音響とか、席とか、自分自身ももちろんそうですけど、そういう色々な波長のタイミング重要で、それが全てあっていた名古屋。正直なところ、ここで書き殴った以外にも何か所か行ってたりするのですが(爆)今日全然ダメじゃん・・・と思った日もあったのよ、いつとは言わないけどw初日には「ただの上手い人の寄せ集めバンド」だった稲葉バンドが最後にはこんなにも団結し、稲葉氏の放任主義が良い意味で発揮されるとは夢にも思わず。とても評判の良いお誕生日をスルーしてしまったのをちょこっと後悔してたんだけど、en2に関してはもう悔いはない!
B'zのようなカッチリ全てが綿密に計算されたショーも、こうやってラフに歌を届けるコンサートもどちらも違った魅力があって、またひとつ良い光景を見せていただきました。それにしてもこの1年、稲ソロも松ソロも本当にLIVE-GYMと対称的!これだから止められない、止まらないw
それでは、ギリギリでチケットを譲ってくれた方にこの阿呆みたいに長い文をささげます。だいぶMCとかは脳内補正されてると思いますが、行けなかった方にもなんとなく雰囲気だけでも伝わればこれ幸い。
どうもありがとうございました。

*1:静岡広っ

*2:私が

*3:イメージ的にはラリー&takの335と思って頂ければ