買わない習慣
人間は欲に手足の付たる物ぞかし
- 作者: 金子由紀子
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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技術的なこまごまとしたコツじゃなくて断捨離なんかに通じるようなモットーとか理念がメイン。ただ単純に「買わない」を勧めている訳ではなくて「(つまらないものを)買わない習慣」。似たようなモノを持っているのに、安いからという理由で買ったものや人件費を削るため店員さんがほとんどいない人との交流がないチェーン店、便利そうだから買った100均グッズなどを買うことを止めて、例えばコンビニでおにぎりを買わないで自分でおにぎりを作るとか、ただなんとなく習慣で買っている雑誌を止めて1日かけて部屋を完璧に掃除してみる、レンタルビデオをやめて美術展や市民コンサートに行ってみる、遊園地じゃなくてアウトドアにしてみる。逆に食費は削るべからず、お金をかけなくても清潔さに気を使うべし!みたいな部分は参考になる。
私たちの社会は「経済的に」豊かになり、いろいろなモノがたくさん買えるようになりましたが、
それは決して「人間的に」豊かな生活ではありませんでした。
大事なことはお金をかけて済ませていたものを自分が時間と手間をかけることによって取り戻すこと。買わないと消費が滞って経済が停滞するって言うけれど、経済のためにではなく自分のためにお金を使うこと。題名の「買わない習慣」から「買わない週間」の実践レポは面白いけどちょっとサンプルが少ないかなー*2。
本のタイトルが買わない習慣ということでこの本も図書館で借りたから、自分で身銭を切って購入してたらもう少し評価は変わるかも?2時間ぐらいでさっと読めるので、記帳するたびに「なんか買ったかな?」と残高が不思議な人に合いそう。
そんな私は「余計なものばっか買い足した果てにがんじがらめのこの部屋 誰か掃除してくれや」と歌いながら「欲しくもないモノにしがみついて」「欲しくもないモノに囲まれちゃって 支払いに追われて」ばかりで、一応買う前には「欲しくてたまらないソレは本当にマジで必要なの?」と自問したりもするし、「僕が溺れてるのは 余計なものの海なんだろうか」とも思う。「もうちょいシンプルな人生を」と願いながらも結局は「オマエのアレが欲しい」ってなもんでw・・・人生のバイブルは物欲にも良く効く。