鬼束ちひろのコンサートに行ってきた。


悪戯道化師
3月16日(土)中野サンプラザ


ネタバレ&あくまで個人的な感想。



鬼束ちひろさんコンサートに行ってきました。一昨年の12月以来2回目。場所は初めて訪れた中野、新宿からたったの一駅なのに活気があってワイワイした面白そうな街でした。もっと早く行ってうろうろしたかったな。
相変わらず賛否両論だろうとは思いますが、先に言っておくと今回はです。

  • 本日のお席はHP先行の前方。
  • 肉眼で表情が確認出来る席は良いですね。
  • ステージはシンプル。上に大きなミラーボール1個と小さなミラーボールが10個ほど
  • 録画がある旨のアナウンス有り。左右と後ろに立派なカメラ。
  • 5分押しでブザーで開演
  • 本日の衣装は黒っぽいスキニーと白っぽいフリルシャツ。あと首に紫の・・・なんだろうアレ。ストール?リボン??
  • そんで裸足
  • 始まりはピアノのScarborough Fair
  • 終わり位にスタスタと登場
  • 伴奏なしで1曲、シャーマンのごとき独唱
  • そして月光
  • え?!ここで月光?と思う
  • が、この月光が凄かった
  • 1曲の間にこんなにめまぐるしく感情が変化したのはちょっと自分の記憶にない
  • 始めは選曲への驚き→やっぱり高音出ないんだなという諦め→あれ?テンポもやばくね?という焦り→自分の曲なのになんかカバーみたいだわ…というおかしみ→喉大丈夫なのかと思うぐらい後半にかけての悲壮感→そして後半へ行くに従って、歌手としての底意地を感じさせるような凄みへと昇華されてゆく
  • これが音楽の不思議な力だ
  • 鬼「この夜を楽しんでください」
  • 声が聞きとれない位ハスキーになっててそっちの方がビビった
  • 惑星の森が超好きなのでイントロで嬉しかった
  • ライトが美しくてですね、プラネタリウムみたいでした
  • Let me〜のサビに合わせて左手のお変なフリw嗚呼、私の惑星がww
  • まぁ正直なところ惑星は色々と崩壊していたのですが、それでも聞けると思わなかったから嬉しかったです。
  • うわー蛍キタ!
  • 惹きこまれる、今回はピアノだけじゃなくて弦も入ってたのが良かったのかも
  • 今の喉にあってるのが蛍なのだろうか
  • ピアノで弾き語り
  • 鬼「この曲はみんなに愛されてる曲です。へたくそだけど・・・この会場に居るみんながまっすぐ歩いてゆけるように」
  • 優しい曲MAGICAL WORLD
  • 「ひとのように振舞えなくて 泣いてた」「温かさには敵わなくて 泣いてた」
  • ここの「ひと」は「他人」ですかね
  • ジュエルのカバー

Pieces of You

Pieces of You

  • アコギ抱えて
  • いわゆる最近の歌い方
  • 原点に戻る様に見せかけて戻らないちひろクオリティ!
  • 鬼「次は私が一番初めに買ったCDです。笑ったらぶっ殺すw」
  • また意外な曲持ってきたなぁー
  • 椅子に座って非常にリラックスした感じ
  • 「着いた―!」どうするのかと思ったらw
  • ラストは猫ですにゃー!
  • 蝋の翼ひたすら明るく手拍子
  • 上手から下手へ移動
  • そういや鬼束氏は割と直立して歌うイメージがあったんだけど、今日は動きが多かったな
  • ジャンプジャンプ!
  • 歌詞も吹っ飛んだ様子で思わず苦笑いw
  • ベスト3に入るぐらいsignが好きなんですけど、今回のSignは本当吹き出すかと思ったw
  • 首に巻いた紫のヒラヒラを歌いながら外そうとして歌が疎かになる鬼束w
  • ちひろタン何してんのww歌に集中してwww
  • もうホントにメロディ崩壊してめったくたで素人のカラオケ以下なんだけど本人が全然深刻じゃない
  • だから無邪気
  • 鬼「最後の曲です。人気のたけぇ曲です・・(場内シーン)・・笑えよー」
  • King of Solitudeはちゃんと(?)歌ってたよ!
  • はじめてのチュウ、サビまで分かんなくて分かった時の「!」度が凄い
  • 地味にギターが上達しとる
  • 鬼束さんのカバーはユーミンやらカーペンターズやらイルカやら何が飛び出すか分からないから面白い
  • やったぁ!
  • 唯一分からなかった愛の台詞は陽炎のカップリング
  • そしてLIVE会場でのみ販売された悪戯道化師
  • サーカスの楽しさよりも寂しさみたいな、そこはかとない場末感
  • ミラーボールも回ります
  • 今の歌い方で
  • 「礼っ!」
  • トータル1時間半


まとめ
意外なようではありますが、前回の国際フォーラムよりも全然良かったのでございます。
鬼束さんと言えば

NINE DIRTS AND SNOW WHITE FLICKERS [DVD]

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コレ↑が、3年でこう↓なりまして
HOTEL MURDERESS OF ARIZONA MY GUN [DVD]

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どうしてこうなったの代表的歌手のような扱いを受けている昨今ですが、やはり過去と比べてはいけないアーティストなんだとひしひしと感じました。うまい例えが出てこないのですが、月光やオーチャードの頃の鬼束ちひろを求めるのは今日のAKB48のコンサートに行って前田敦子探すぐらい無理な事なわけで、そういう鬼束ちひろであれば生ではなくその頃のCDやDVDを聞いたり見たりしている方がお互い幸せだと思うのです*1
歌い手として今の状況はどうなんだって部分は間違いなくあるし、そういう「歌」を聞きに来たのであればたぶんものっすごいストレスたまる。では、私の応援してる某シンガー*2みたいに酒もタバコもやめて加湿器とハーブティーがお友達、エアコンなんてもっての他で氷も飲み物にいれないし夏場も鍋。LIVE前は食事もろくに取らずパワーブリーズか発声練習、走り込み。みたいになって欲しいかというと・・・そんなの別に求めていない。だからそういう意味では初めに月光を持ってきたのは大正解。途中でアレが入ったらまたちょっと違う流れになったと思う。
たぶんスタンスによって*3だいぶ受け取り方が変わると思う今回のコンサート。フォーラムの時は「これは・・・orz」っていう帰り道だったのに今回は「これは・・・w」に変化しました。ただ単純に免疫が付いただけかもしれないけど(あとたぶん前より近かった&弦が入ったのも大きい)MCで自ら言ってたけど「いろいろありました・・・・殴られたり(笑)」という色々なことを乗り越えての今。ということで、少なくとも私は6500円の価値があったと思うし今後も1年に1回ぐらいはお目にかかれると良いなぁと思います。

セットリスト

  1. オープニング〜独唱
  1. 月光
  2. 惑星の森
  3. MAGICAL WORLD(ピアノ演奏)
  4. Who will save your soul(カバー・ギター演奏)
  5. さよなら人類(カバー・パーカッション)
  6. 蝋の翼
  7. sign
  8. King of Solitude
  1. はじめてのチュウ(カバー・ギター演奏)
  2. 愛の台詞
  3. 悪戯道化師

そうそう、照明さんが良い仕事しててシンプルなステージだったけど凄く多彩な表情見せてくれました。

*1:むしろアリゾナのアー写からここまで戻ったのが奇跡

*2:全然某じゃない件

*3:デビューから欠かさずライブ行ってるとか、初めてのライブだったとか、思い入れの差