Okay
今更ながらOkayについて
- アーティスト: 稲葉浩志
- 出版社/メーカー: バーミリオンレコード
- 発売日: 2010/06/23
- メディア: CD
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最近、近田春夫で飛んでくる方がやたら多いので、コンビニで週刊文春買ったらビンゴでした。今週の考えるヒットは稲葉浩志のOkay。ほんっと近田さんって真面目と言うか、義理堅いと言うかファンサイトですらそんなに話題になっていないないにも関わらず、いつもながら客観的で的確な文章で読んでて気持ちがいいです。
今日の体調ではきつい。
むちゃくちゃ分かる(笑)
Okayの歌詞ってよりかは稲葉さんの歌詞の傾向って感じだけど、ヲタには無い着眼点でなかなか興味深い記事でした。
問題そのものより、そうした問題を抱える主人公のふるまいが妙に色っぽかったりして
私はこの一文で満足。
あと、個人的にはワイルドな唱法っていうのはちょっと違うかな〜たぶん、今年のパンフでの
稲「松本さんは、比較的暗く響くのが嫌いだから。僕の声域のなかではちょっと上の方がすきなんじゃないかなと思う。」
という言葉が引っかかっているのは否めないけれど。どちらかというと緻密に計算し尽くされて作られているような気がする。ソロでもB'zでも。ピッチにしろテンポにしろ。
じゃ、折角なのでOkayについて戯言でも。
最近の稲葉さんの歌詞は、どうも「自分がいなくなった後の世界(現世)」を歌うことが多くて*1、40歳を超えた年齢的なものもあるんだろうけど、そんなもんかなぁ*2と思っていた矢先に、この歌詞。発売から1ヶ月も経つのに、何回聞いても何故かしっくりこなくて。いくらTAKE YOUR PICKに夢中だったと言えども、今まで稲ソロでそんな事がなかったから、どうしたもんだいと歌詞カード読んでみたら、ようやくおぼろげながら輪郭が見えてきた「あぁ、これフメツじゃん」
例えば
花の命は短いってこと 知ってるでしょう(SHINE)
艶やかな花びら いつかは散る運命(睡蓮)
あっという間に命など 燃え尽きてしまうというのに(Time Flies)
っていうのは刹那を生きる人のそれこそ切なさ。
命はてるときが来ても 燦然と輝く 笑顔だけあふれる(グローリーデイズ)
最後には 僕も行くから その日までのさよなら(TINY DROPS)
これなんかも最期を意識して。*3
対して今回のOkayには
最期はどうなっていたいか ちょっと想ってみる
長い旅が終わる前に 最高の残像を1コおいてくよ(BURN-フメツノフェイス)
に共通するような消えてゆくのに続いてゆく感覚がある。
それは有形と無形、有限と無限のあいだみたいなテーマだからなのかと思ってたんだけど、歌詞カードみたらこの歌、ボクとアナタなんですよね。Salvationはいつも通り僕と君なのに。
普通ラブソングだったら、自分がいなくなってしまうことよりも君がいなくなってしまう方が可能性としては全然高い訳で、巷には「君がいないと生きてゆけないー」みたいな歌詞は世に腐るほど出ているわけです。それこそB'zにも。じゃ、なんでこの主人公は自分が先に消えてゆくことを前提としているのか?そんなところで、また直球投げてきたなぁと。この設定プラス、1番の未来に対する憂い、2番の過去に対する後悔っていう時間軸の流れがまた稲葉さんらしくて好き。
その理由がわかったら、なんだかすんなりと受け入れることができました。そうか、フメツなのか。BURNが残されてゆく側への願いだと仮定すると、Okayは残してゆく側の覚悟ってところか。陰と陽みたいだけど。
そう捉えるとサビの「そうだよね」は相手を誤魔化しているというよりも、自分を言い聞かせている風に取れる。さいごをはじめから見ないようにしたり、逸らしたり、分かったフリをしたりする人が多い中、1人見据えるという態度は格好良いなぁ。「真っ暗で静かな無限の空」はどちらの心情なのかしら?
あと、何回聞いても苦手な「誰かの不幸せの上に 成り立つ生活」これは、とどきますようにで使った「こういうのが歌詞になってるのっておもしろいよねー」的な感覚だと思う。←根拠はない。
と、近田さんのおかげで歌詞カード見て良かったね。って話でした。生で聞いたらまた印象変わると思うけど。
ちんたら書いてたら会報が来たよ・・・・('A`)さて、本人のコメント載ってるかしら。