ジェノサイド

たった一人のジェノサイド。

ジェノサイド

ジェノサイド

2015年の2月22日は何をしてた?と問われれば「ジェノサイド読んでました」で終わる。本当は1週間ぐらいかけてちまちま読もうと思っていたのに、読み始めたらもう止まらない。もう1章読んだら止めよう、次の切りが良い所で・・・・と止められない止まらない状態で1日で読了。あっと言う間の600ページ弱でした。
アメリカ・日本・コンゴを舞台にしたワールドワイドなスケールの小説。死んだ父親から送られてきたメールというミステリー要素、なぜか分からないけれど追われるアクション要素、そして人智を越えた存在と言うSF要素が巧く絡んできて海外ドラマのようなスピード感。立場はそれぞれ違うけれど、動機がシンプルなので登場人物が増えていっても誰お前?とならないあたりとても親切。途中入る人間の宿命と言うか業と言うか、戦う本能。合間合間に著者の主張(&史実とフィクションと検証の余地があるもの)がごったまぜになってるのでそのあたりで好き嫌いは別れるかもしれない*1
作者のエンターテイナーとしての手腕は凄い、けれども題材が題材なだけにエンターテイメントになるかどうかは読み手に委ねられる。

*1:個人的には、この位の主張があった方が面白いんだけど。