「マエストロ、それは、ムリですよ・・・」

楽家はサービス業だ。

「マエストロ、それはムリですよ・・・」 ~飯森範親と山形交響楽団の挑戦~

「マエストロ、それはムリですよ・・・」 ~飯森範親と山形交響楽団の挑戦~

さっくり読了。
飯森さんと山形交響楽団ガイド・ファンブックな一冊。若くて知名度もある指揮者がなんでまた山形の日本で1番小さなオーケストラにやってきたのか?実力はあるのにアピール力に乏しい楽団を変えてゆくためのマニフェストとは?

予想していたのとはだいぶ違ったけどなかなか興味深い本でした。どちらかというと経営とかビジネス、自己啓発書みたいなジャンルだろうか。結構マネージメント的な要素も有り。飯森さんが支持される理由もなんとなく分かったし*1、お互いにとって良い影響を与えあうって、ホント幸せな関係だな〜って。とりわけ山形大プッシュなので山形県民は読むべき。こういう地元愛って大人になったときに大切だと思う。
音楽の本質とサービス業としてのエンターテイメント性の両立こそがオーケストラの望ましい姿ってのは・・・最近凄く感じることでした、それこそオーケストラに限らず。
厳しそうだけどこういう所こそ頑張ってほしい。
のだめの影響とかも良い追い風になったんじゃなかろうか?

あくまで飯森+楽団なので、もう少し各人にスポットライトが当たってたら本としても深みが出たのかな。あ、飯森さんのインタビューでラリー・カールトンって出てきてそこは嬉しかったw

*1:華のあるヒトだね