MUSIC


MUSIC

MUSIC

読了。
体力を消耗した・・・



あいかわらず読者に不親切というか、やりたい放題で掴みどころがない部分がいつもよりさらに加速していて流石だわ〜でも視点が動きすぎて中盤読むのが苦痛なところがあったかも。ベルカとかLOVEみたいに神視点(俺視点?)がないと疲れる疲れる。京都まで引っ張ってきた割に全員の邂逅があっさりめでしたねぇ。

この人は好きなテーマや単語に結構偏りがあって*1、満を持してのMUSICと思いきや出てきたのがハーメルンの笛吹き男(そしてキャッター)沈黙のルコやら、ロックンロール七部作のロックンロールとかね、そういうのを期待してたもんでキャッターって単語を見たときにはちょいと驚き&懐かしい。

ユウタ?シュガー?とLOVEの続編なのか?と思えばラビが出てきたり新キャラも加わり、おぉ黒沢カズヤ!おお!カナシー!!久しぶりじゃん!と本上で5年ぶりの再会みたいなものを果たし、サウンドトラックとは正反対のカラスの扱いに複雑な心境になったり・・・そんな読書でした。

いつにも増して読み手を選ぶ、攻めの姿勢なのね。
誤解を恐れずに言えば、良い意味でも悪い意味でも調子に乗ってるなぁ。と。

LOVE (新潮文庫)

LOVE (新潮文庫)

そろそろ、アラビア〜みたいなファンタジーやらベルカみたいなハードボイルドをお願いしたいところ。

*1:静寂って最近必ず出てくる