赤めだか

修業とは矛盾に耐えることだ。

赤めだか (扶桑社文庫)

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噺を生業にする人なんだからハナシがうまいのは当然っちゃ当然なんですが、それにしたって面白かったなという読後感。
高校を中退して、立川談志に弟子入り。家元のムチャクチャな要求に応える修行の日々、個性豊かな仲間と共に過ごす時間。みずみずしい文章、ニヤニヤしちゃう軽妙なやりとり、つまりは電車の中で読まない方がいい。落語なんて良くわからんよ、笑点出てる人しか知らんよって人でも大丈夫。読み終わるころには未知の世界がちょっとだけ身近に感じられて、是非とも聞いてみたくなる。行ってみたくなる。・・・なぜなら私がそうだから。良い文章は人を動かす。

赤めだか [Blu-ray]

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ドラマ版も気になる。



頭の回転がはやい方だなというのが最初に思った感想ですが、本を読んだ後だとまたちょっと違う角度から見れてそれも良し。
すげぇなこの人。