きな子
こんど映画になるという、きな子が嫌いだ。
いや犬自体に罪はない。むしろラブラドール大好き、でもこの映画の根本的な方針が嫌い「見習い訓練士とドジな相棒犬、努力する姿は美しいなんて」お決まりの感動的な煽り文句。
犬がハードルをひっかかって笑ってるなんて、凄く醜悪なことなのになんで企画の段階で気づかない?「あぁ、ドジだねぇ」なんて顔面から落ちたら下手したら死ぬことだよ?犬だからいいの?私は自分の犬があんな事になったら本気で血の気が引く。それ以前に障害ってあんなイチかバチかで跳ぶばせるもんじゃない。ちょっとづつ自信をつけさせて、少しづつ繰り返し根気よく教えるべきこと。あんな痛い目にあったら犬は障害を恐怖と思うし、そもそも犬は嘲笑に敏感な動物だからどんどん自信がなくなってゆく。アジリティで突発的な事故が起こる事が全く無いとは言えないけれど、それを最小限にとどめようとみんな努力してる。
きな子は警察犬になりたいなんてこれっぽっちも思ってない。ただ訓練士を喜ばせたい、褒められたいから挑むだけ。
使役犬ってなんなんだろう?きな子はただの家庭犬じゃ可哀想な犬なんだろうか?
当時、訓練士一般の考え方が「一生懸命やればなんとかなる」式のものでした。犬が言うことをきかないのは、訓練方法がその犬にあっていないからではなく、熱意が足りないからだと言われました。
(中略)
結果ではなく、努力した過程に満足していたのです。(盲導犬訓練士 多和田悟)
よく「訓練してきた犬をリジェクト(不採用)するのは悲しいでしょう」という人がいますが、とんでもない。私は「ああ、良かったこの仔を間違った道に行かせなくて」と喜びます。
訓練士にはしても許される失敗と許されない失敗がありますが、適性を見分けられずに向いていない犬を盲導犬にしてしまったというのは、ぜったいにしてはいけない失敗なのです
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なんで自分のことは棚に上げて全て犬に責任をなすりつけるの?