旅にまつわるエッセイ

つばさよつばさ〔文庫〕 (小学館文庫)

つばさよつばさ〔文庫〕 (小学館文庫)

JALの機内紙に載っていたエッセイをまとめたもの。
行った場所ではなく出会った人に重点を置いているからか、日本人という意識が凄く強く出ているような気がした。特に前半は「近頃の日本人は」みたいな憂いの話が多くてちょっとうんざり心配になったんだけど、中盤からは私が文体に慣れてきたのか、終わってみれば気負わず読める軽い旅行エッセイでした。

頻繁に旅に出れないからこそ憬れが強くなる。一期一会の出会い、旅先のおいしい・時にとんでもない食べ物、ふと感じる旅愁、忘れられない失敗、事件・・・ワンコインで楽しめる行間の旅行。これは1日1話づつとかちょこちょこ読んだ方が楽しめるな。特に「台北の街角で」がとても心に残ってる。

ちなみにANAだとこっちの本

あの空の下で

あの空の下で

文庫落ちしないかな。