RAY

楽しい方がずっといいよ ごまかして笑っていくよ

いい曲だなあと思う。今もやたらラジオでかかるのにも納得。

初期衝動にまかせた若いギターロックでもなく、ストーリーを重視したファンタジックな世界感でもなく、ノスタルジーいっぱいのセンチメンタルな曲でもない。変わるべきところは変わって、それでも「晴天とはほど遠い終わらない暗闇にも 星を思い浮かべたならすぐ銀河の中だ」なんてBUMP OF CHICKENらしい歌詞はしっかり残っている。時間は同じように流れ、お互い同じように年を重ねたけれど、本質はなにひとつ変わっていない。そんなことに気が付いて嬉しくなる。きっとこれが彼らなりの折り合いの付け方。

「桜の木の下で手頃なヒモと 手頃な台を都合良く見つけた」なんて歌っていた人が「考える暇もないほど歩くのは大変だ」「確かめる間もないほど生きるのは最高だ」なんて鮮やかな対比の歌を歌ってるんだもの。そりゃ、長く付き合ってみるもんだ。
個人的には天体観測以来の売れ線。アルバムとしては、ゼロとRAYばかりリピートしている状態。