読書記録を作ろうか - 本当に自由な休日

片っ端から読んだ本を忘れてしまうので。正直に書いていこうかと。

最近読んだ本はこちら

このミス１位作品。

こういったランキング本にすぐに乗せられるミーハーな私。

の、わりに凄い閉塞感で
重厚というより救いのない鬱積した空気です。
でもこういう本見ていると日本のミステリーってとことん箱庭的だよなぁと気づくのです。

どんより系スリリングサスペンス（ミステリー？）

場所は社会主義真っただ中のソ連。
４４人の子供がソ連の各地で殺されて続ける。

曰く社会主義はすべての人間が平等であり争いは無い。
つまり、我らの素晴らしいこの国に殺人犯なんぞいない。
殺人犯がいるなんてそれは国を否定することであり反逆者である。

その前提を隠れ蓑にしてとまらない殺人を止めようとする、
なよなようじうじな主人公（エリート）の恋はスリルショックサスペンスです。

プロットがかなり細かく練られていてとても速度の速い物語。
裏切りアリ、脱出アリ、厭味なライバルアリ、拷問アリ、尾行アリ
のこれでもかというぐらいのエンターテイメントです。

犯人が出てくるのはだいぶ後でほとんどが国との戦い（というか逃げる）になるんだけど
本当に２４みたいなドキドキ感。
犯人に告ぐなんかも身内との戦い系でしたがこっちは捕まれば即死刑なんだから怖さが違いますよ。

はじめのうちは国家の犬だった主人公が徐々に疑問を抱き始めて水面下で戦い続けるので
読者の共感度も高め。娯楽としてとてもよくできた作品でした。