ゼロ・マイル

父子の在り方

ゼロ・マイル【0 mile】

ゼロ・マイル【0 mile】

ミーハーなもので出会いはまだ見ぬホテルからですが新刊が出ればちゃっかり買っています。どんだけ稲葉家に貢げば気が済むんだ私。

落ちぶれ気味のカメラマンと小学2年の息子がアメリカを車に乗りながら写真に撮りに行くよ物語。

ノンフィクションのようでフィクション*1のようななんとも形容したがい内容のお話。一人称で書いてあるんだけど主人公の目的が写真を撮ることなので、写真を撮る事を生業としてない人や興味のない人にとっては一瞬を逃さないが為に息子より写真を優先しようとする主人公の感情に振り回されて疲れるんじゃないだろうか?疲れるというかイライラ?写真というネタにしろなんでそんなに惹かれるのかが書いていないので動機が不十分なまま旅が始まっちゃったかんじ。
私は自分が興味がなくても「人が好きなものに対して熱く語る話」を聞くのが好きなので勝手に語ってくれたほうが良かった。

やっぱりこの人の本は奇麗な写真と軽いエッセイが一番楽しいなぁ。 ただ「何が何でも日本で一番CD売ってる従兄弟のネタ」を仕込んでくるあたり商売上手というかファンサービスというか・・・・

一日一話づつ枕元で読む分には良いのですがこれと言ってお勧めどころがみつからない本。たぶん子供がいる人*2とかはまた違った感想なんだろうけど。
小学2年生の頃ってただただ可愛い時期から生意気にも自我が目覚ざめてきてこういう旅に出るのにぴったりな時期なのは確かですね。

*1:いやフィクションなんだろうけど、リアル

*2:特にお父さん・・・あ、従兄弟に向けて?いやイメージ全然違うんでご安心を